Mayayaさんの投稿一覧

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作品レビュー
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21 - 30件目/全567件

  1. 評価:5.000 5.0

    従僕の光源氏と囚われの紫の上

     うわー、それにしてももの凄い設定。一瞬大正かって思ってしまった…現代のようですが。藤乃の父の旧態依然とした男尊女卑っぷりも凄まじいけれど、それに従う母も母。だから藤乃が、「籠の鳥」の如く家の方針に従おうとするのも仕方ない。教育と情報統制の犠牲者です。
     そんな藤乃の唯一の「窓」が、廣臣さん。彼女にとって、家族以外の「他」は彼しかいないのではないかと感じるくらい、彼女の人格形成に大きな影響を与えてきたと思う。さしずめ光源氏と、幼い頃に見初められた紫の上との関係のような…。盤石のようでいて、危うい関係。
     こんな二人が、東京で共同生活を送るようになって…で、何も起こらないわけがない!既に、お互いに対する気持ちが溢れ過ぎて、読者の気持ちを鷲掴み、期待と不安を行ったり来たり状態です。
     淡々と藤乃の父に従っているかのように見える廣臣ですが、時折彼が見せる能面のような微笑みが、とても気になります。反撃の狼煙をあげる機会を伺っている…?苦しくて、切なくて、もしかしたら目を背けたくなるような過酷な現実が待ち受けているかもしれませんが、それでも最後には結ばれてほしい二人。期待を込めて、星5です。

    • 34
  2. 評価:3.000 3.0

    転生ものぢゃなくてもよいのでは?

     転生物というよりは、今のところ、キツネ(ルイ)とタヌキ(アデライド)の化かし合いという体です。どうしてアデライドは生まれ直しで、ルイは現物支給となっているのか、その転生の仕方の違いは謎ですが…。転生時期の差による年齢の誤差の説明も不十分だし。フルカラーで画が綺麗な割には、場面と場面の隙間を埋める細やかさが足りないために、時々???となることもあり、それで61pt とすれば、やや割高な印象。同時期に、転生物を重複して読んでしまっていたためか、それぞれの登場人物や設定がごっちゃになって、頭の中は大混乱!まあ、そこまでのお話だったのでしょう。フェリックスとアデライドは、それなりに魅力はあるのですが…。1話61ptは、かなり勿体ないので、一旦この作品から離れ、とりあえず完結を待って、また戻ってこようかなと考えています。ん?ずるいって?普通、普通。

    • 36
  3. 評価:5.000 5.0

    フィリップ急降下中 着地点は何処に?

     あー、出だしが間違っちゃたのよね〜、この奥手で不器用な二人…。格差婚の上、愛が生まれそうもないと判断した女は、別れを演出し、突破口を模索中だった男は、ピンチをチャンスに変えるべく、大博打に打って出た!さあ、狐と狸の化かし合い?の始まりです。
     ヒロインやヒーローが、本当に記憶喪失になっていて、その恋人やパートナーが以前の冷たい関係を隠しつつ、愛の再生を図る…というなら、よくある話、ハーレクインあるある、テッパンですね。けれども、こちらの二人は、記憶喪失のふりをするヴィオラと、愛し合っているふりをするフィリップと、Wのトラップが…。いったい、どちらが先に「ウソ」を認めるのか、続きが楽しみで仕方ありません。
     スカイダイビングの如く、策略の大空に飛び出したフィリップくん。一体、どこにどのように着地するつもりなのか、お手並拝見です。まあ、それを言うなら、ヴィオラのほうもですが…いつまで記憶喪失のつもりを続けるのでしょう。不器用な二人の超不器用な作戦を、高みの見物で楽しみながら、恋の成就を見届けたいと思います。

    • 33
  4. 評価:4.000 4.0

    ついにフルカラー♡

     いずれフルカラーになるんだろうなぁと、覚悟していたのですが(フルカラー苦手)、予想を超える出来具合にびっくり!この作品、多分フルカラー大成功です。
     主演二人が黒髪だから、そのまま表現したら、絶対画が重ったるくなる。でも、藤子さんを紫基調で、仁科さんを栗色で塗ったことで、ぐっと画が明るく、かつ締まって見えます。この色指定、ナイスです!
     それにしても、改めて読み返してみると、最初の頃は偶然の上に偶然が重なって、「藤子さーん、恋のチャンス到来だよー。」と、少女漫画チックに応援したくなる内容。それが、途中から大どんでん返しのサスペンス?仕立てに。そしてラストは、ちょっと急いだ感はあるけれど、ヒューマンドラマ風へ…と、起承転結どころか、ここまでテイストがコロコロ変わる作品も、ある意味珍しいかも?!
     フルカラーとして、なかなかの水準を保ってのスタートですので、この作画のレベルのまま、この後も続いてほしいかなぁ。あ、ストーリーをお知りになりたい方は、ぜひモノクロ版へどうぞ。

    • 33
  5. 評価:5.000 5.0

    西洋風「天に恋う」どうするルーク?

     ヒロインが異世界間を行き来しているうちに、ヒーローとの年齢が逆転して…という設定で、真っ先に思い浮かぶのは、望月桜先生の「天に恋う」 ただ、あちらのヒーローは、一国の皇帝だったため、立場上、妃を何人ももたなければならす、ちょっとモヤッ。その点、本作のルークは、単なる騎士なので、ほとんど障害なしの溺愛一直線!安心して読むことができます。
     強いていえば、ヒロインのサラが鈍チンで、今のところルークが寄せる愛情を、殆どスルーしてしまうところが、障害っちゃあ、障害かな? だって相手は、姉?母?のような気持ちで面倒を見ていた男の子で、家族みたいなもんだからねぇ…。急に年上といわれても、気持ちが追い付かないのは、仕方のないこと。
     さて、ルーク様、弟ハンデがあるとはいえ、あなたがサラのために積み重ねてきた15年間の努力は、決して無駄ではない。天性の美貌と一途な愛を武器に、サラの心をしっかりホールドしてくれることを、期待しています。二人の恋の行方、星5をかけて、見守っていきたいと思います。

    • 31
  6. 評価:4.000 4.0

    あ〜あ、やっちまったなぁ…

     年の差政略結婚結婚あるあるって感じのスタートです。エルクシードくん、口さがない友人の関心を、美しく成長したリリアージェから逸らすつもりで、「子供を押し付けられた」とか「女性として見ることはできない」とか言って、牽制したつもりだったんだろうなぁ。でもさぁ、言葉って一度話し手を離れたら、独り歩きを始めちゃうんだよね〜。あ〜あって感じです。
     リリアージェ、エルクシードのことが本当に好きだからこそ別れを選ぶって、どれだけ良い子なの?こんな健気な子には、絶対に幸せになってもらわなくっちゃ、少女・女性漫画は成り立たない。
     今後の展開としては、リリアージェが義母と王太子妃を後ろ盾に、エルクシードは王太子を味方につけ、夫婦喧嘩?の二重構造、ちょっとしたドタバタ?が楽しめるのではと期待が膨らみます。図らずも、乙女の心を傷付けたエルクシードくん、この責任はしっかりとっていただきましょう。さあ、ベタベタ溺愛物語の始まりです。(きっと)

    • 30
  7. 評価:5.000 5.0

    レティノミクス〜ハルステッド経済学概論

     ヒロインがヒーローを見て、「美しい顔…」と呟くシーンがよくありますが、普通はフツーにイケメン。「美しい…」と、心から思えるケースは数えるほどです。でも、本作のヒーローエルデンは、本当に美しい!瞳の色が、淡いせいかな?少年から青年へと成長する、ちょうどその過渡期の美しさ?これなら「美貌」の2文字も頷けます。
     ストーリーの柱は2本。一つは、血の盟約によって夫婦にされた?エルデンとレティーシャが、如何にして悪魔たちを攻略し、領地を繁栄させていくかの国盗り物語。その際、転生者のレティーシャが駆使するのが、現代資本主義経済学に基づくあれやこれやのレティノミクス?!でもこれ、結構的を射ていて、作者さん、それなりに経済に詳しいんだろうなと思いました。
     もう一つは、エルデンとレティーシャの恋の行方。なまじ子供の頃に結婚したもんだから、この二人、恋の駆け引きは、からっきし💦でも、そこが何ともウブきゅんで、よいのです。
     現実社会のゴミがレアアイテムになっていたり、ゲーム感覚で戦いが進んだり、あっさり悪魔が投降したりと、ぶっ飛んだ設定が多め。でも、不思議と受け入れ易く、レティーシャの作戦とハッタリに感心しながら読めてしまいます。二人が、見事「ハルステッドの呪い」を解いて、本当の夫婦になれることを信じ、星5を奉じます。

    • 26
  8. 評価:5.000 5.0

    怪物公爵は溺愛公爵

     ヒロインの器ではない女子が、ヒロインに据えられて、ゲンナリすることが多い昨今、この作品のヒロインリリエは、容姿端麗、頭脳明晰、性格明朗と三拍子揃った、まさにパーフェクトお嬢様!なのに、平民出身であることと、夫二人に先立たれていることで、評価はダダ下がり⤵️信長の妹お市の方だって、お市の娘お江だって、秀頼の妻千姫だって、複数回結婚しているのにねぇ…元旦那たちが兵士だったならば、未亡人歴重ねても、全然不思議じゃないんだけどな。
     一方、怪物公爵と呼ばれるブラッドは、半人半魔故にコンプレックスのかたまり。まあ確かに、鏡に写る彼は、異形の者。戦場での活躍ぶりとは、相反して?意外とデリケートなハートの持ち主です。でも、そんなブラッドだからこそ、怪我をした部下たちを見捨てず、使用人にも障がいをもつ人々を雇っているんだろうな…。
     そんな二人が、政略結婚で結ばれたところから、物語は始まっていますが、もう溺愛の匂いプンプン。ブラッド、カワイイ系正統派ヤンデレの代表格です。「あなたのために死ぬのなら… それこそ本望です」ってぇ?くぅ〜っ、言われてみたい!
     例えリリエが呪われていたとしても?ブラッドの半人半魔パワーで、何とかなりそうだよね。世間的には爪弾きにされた二人が、逆境を逆手にとって成り上がっていくラブラブなサクセスストーリー、そんな展開を期待して、星5です。

    • 26
  9. 評価:5.000 5.0

    フルカラー大正解!

     オリジナルが白黒で、後からそれをカラー化した作品にロクなものはありませんでしたが、この作品は違う!往年のアメリカンコミックのような、ちょっとスモーキーな色使いが、どこかの国の非現実的な設定にぴったり!紙書籍として購入するのなら、絶対カラー版!!と思えるくらいです。
     内容は、白黒版よりちょっと短めで、ちょっとお高め。それでも、40ポイント代でこのクオリティなら、全然リーズナブルです。そして、ダークでありながら、その根底に平和への願いと家族の再構築への思いが溢れていて、熱いです。少年漫画って、こんなに面白かったんだ〜って感じ。スパイと殺し屋とエスパーが、お互いの特技?を生かしつつ、補い合って「家族」として成長していく物語、星5超でお薦めです

    • 24
  10. 評価:4.000 4.0

    ○リーポッター風学力向上物語

     第四部は、ざっくりまとめると、○リーポッターテイストの学力向上物語と言えるかな。ここでも(ローゼ)マインは、転生前に本を読むことで得ていた知識と経験を駆使して、自領の子供たちの学力向上を画策します。それも全て、自分が本を読むため!ここは全シリーズ通して全くブレておらず、タイトルに偽りなしです。
     それぞれのシリーズでは、取り上げられている業種があって、さしずめ第四部は教育界。マインが、子供たちの能力に合わせて目標を設定し、一人一人に応じたカリキュラムを組んで、力をつけさせていく様子は、まるで高度な教育課程を実現している学校か、有名大手進学塾のそれを見ているよう。常識の枠からはみ出してしまうマインを、教師陣がどう扱うかも、現代の教育の在り方に課題を投げかけているようで、興味深いです。深読みしすぎかな?
     次から次へと降りかかる難題に、ローゼマインがどのように立ち向かい、運命を選択していくのか、まだまだ目が離せません。一〜三部とあわせて読むことを、強くお勧めします。

    • 25
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