独占漫画インタビュー:おかずクラブ「漫画は自分ができないことを叶えてくれる」(めちゃコミック10周年企画)

更新日:2017/01/13 10:00

独占漫画インタビュー:おかずクラブ「漫画は自分ができないことを叶えてくれる」(めちゃコミック10周年企画)

10周年企画独占インタビューの第1回目は、大ブレイク中のお笑いコンビ「おかずクラブ」のゆいPさんとオカリナさんが登場!
漫画好きとして知られるお二人に、今ハマっている漫画や漫画愛について、たっぷり語ってもらいました!

おかずクラブ オカリナ(左)/ゆいP(右)

おかずクラブ オカリナ(左)/ゆいP(右)

30歳OL・聡子に自分を重ねて―『私の少年』

――大の漫画好きのお二人で、お互いに薦め合ったりするのでしょうか?

ゆいP:お互いの家が近いので、仕事帰りに二人で本屋さん寄って、オカリナがお薦めの本を買ったりしています。今ハマっている「私の少年」 (高野ひと深/双葉社) も最初はオカリナに教えてもらったんですよ。

オカリナ:第1話を読んで、ゆいPが好きそうだなと思って紹介しました。

おかずクラブ ゆいP

おかずクラブ ゆいP

ゆいP:めちゃくちゃ綺麗な12歳少年と30歳OLの多和田聡子(たわだ さとこ)が出会うんですけど、正直うらやましい……憧れちゃいます。少年に対する聡子の気持ちが母性なのか、それとも愛なのかはまだわからないんですけど、私的には「お願いだから愛になってくれ~」って。

少年を膝枕する聡子

少年を膝枕する聡子

私の少年
© 高野ひと深/双葉社

ゆいP:最初のこのシーンが気になるんですよね。
「わたしはあれから 息をしているあいだずっと この子ばかりを思ってしまう」。
ちょっとコレ言い過ぎでしょーよ(笑)。“あれから”って何? 何があったの?
いちいち「キャ~」ってなりながら読んでます。

――主人公の聡子とゆいPさんはちょうど同い年ですね。

ゆいP:そうなんですよ。30代どんぴしゃなので、もし自分にこんな出会いがあったら、お世話焼いちゃうかなーと思いつつ、やっぱりそんなのダメだって踏みとどまってしまうかも。漫画って、自分がやりたいけどできないことを叶えてくれるものだと思うので、そこに夢を抱いてしまうんですよね。だから二人がくっついてほしい。

  • 私の少年
  • スポーツメーカーに勤める30歳、多和田聡子は夜の公園で12歳の美しい少年、早見真修と出会う。元恋人からの残酷な仕打ち、家族の高圧と無関心。それぞれが抱える孤独に触れた二人は互いを必要なものと感じていく。この感情は母性? それとも――。

元看護師・オカリナのおすすめ!―『透明なゆりかご 産婦人科医院看護師見習い日記』

おかずクラブ オカリナ

おかずクラブ オカリナ

――漫画に自分を投影するという面はありますよね。一方、オカリナさんはどんな漫画が好きですか?

オカリナ:私は「透明なゆりかご 産婦人科医院看護師見習い日記」 (沖田×華/講談社) です。沖田×華(おきた ばっか)さんの作品は何冊か読んだことがあって、実話に基づいたグッとくるお話が多いんですよ。これは沖田さんが産婦人科で見習いバイトとして働いていた時のお話で、簡単な絵柄で描いてあるんですけど内容はすごくヘビーです。

ゆいP:オカリナはもともとナースだったから、より感情移入できたんだろうね。

中川涼子の来院

中川涼子の来院

透明なゆりかご 産婦人科医院看護師見習い日記
© 沖田×華/講談社

オカリナ:何回読んでも泣いちゃいます。どの話も結構辛いんですけど、印象に残っているのは、4人兄弟の母親が5人目を妊娠して、自分は産みたいんだけど家族から反対されてしまうというエピソード。産婦人科は赤ちゃんが生まれて嬉しいだけの場所ではないんだ、と考えさせられます。漫画としても面白いし、結構大事なことが描いてあるので、特にこれから子を産む若い人たちに読んでほしいですね。

よそのお母さんと赤ちゃんを見て羨ましい中川涼子

よそのお母さんと赤ちゃんを見て羨ましい中川涼子

透明なゆりかご 産婦人科医院看護師見習い日記
© 沖田×華/講談社
  • 透明なゆりかご 産婦人科医院看護師見習い日記
  • 看護学科の高校3年生の×華(ばっか)は母親のすすめで産婦人科医院の見習い看護師として働くことになる。中絶の現場やその後処置を体験して一時は辞めそうになるが、出産の現場に立ち会い<生まれる命の力強さに感動し、仕事を続けていく決意をする。「多くの人に教えたい、読んでほしい」回を追うごとに読者からの反響…

――新旧ジャンル問わず幅広く読むというお二人ですが、少年漫画もよく読んでいるそうですね。

ゆいP:やっぱり「HUNTER×HUNTER」 (POT(冨樫義博)/集英社) 、「ONE PIECE」 (尾田栄一郎/集英社) は外せないですね。あ、ハンター見ました? 暗黒大陸編で私たちが漫画に出てきたんですよ!

――見ました。あれって特に何の前触れもなくなんですか?

ゆいP:全然知らなかったです。Twitterで色んな人から、「おめでとう」とか「いいなー」って言われて、なんだろうと思って見てみたら……めっちゃ出てるし、似てるやん!って。しかも念能力者ですよ。ハンター大好きだから、すごく嬉しかったです。

――何かと話題になる作品ですが、どんなところが好きですか?

ゆいP:なんというか、色んな作品にテンプレ通りのキャラっているじゃないですか。例えば、一見ナヨナヨしているけど超強いキャラとか、それはそれで良いんですけど、冨樫先生の作品にはそれをあまり感じないんですよね。すでにこれだけ魅力的なキャラがいるのに、どんどん新キャラが出てくる。アルカが初登場したときなんかも「まだ出せるんだ…」ってかなりビビりました。

――どのキャラも魅力的ですよね。特に好きなキャラは誰ですか?

敵に何かしらの攻撃を受けたものの、逆に威圧するキルア

敵に何かしらの攻撃を受けたものの、逆に威圧するキルア

HUNTER×HUNTER
© POT(冨樫義博) 2001,2002/集英社

ゆいP:私はキルアです。以前どこかで、「オカリナがゴンで私がキルア」という関係性のコンビを目指すって宣言したんですけど、今思うとよく言ったもんだなって。

オカリナ:そんなテーマがあったなんて全然知らなかったから、最初びっくりしちゃって。ゴンは好きだけど。

ゆいP:キルア以外だとビスケも大好きです。可愛らしい少女は仮の姿で、実はムキムキのマッチョでかなり強いっていう。あと、幻影旅団(げんえいりょだん)もカッコイイ。単に悪役を悪役として描いていないところがニクイです。

幻影旅団を発見したクラピカ

幻影旅団を発見したクラピカ

HUNTER×HUNTER
© POT(冨樫義博) 2001,2002/集英社
  • HUNTER×HUNTER
  • 父と同じハンターになるため、そして父に会うため、ゴンの旅が始まった。同じようにハンターになるため試験を受ける、レオリオ・クラピカ・キルアと共に、次々と難関を突破していくが…!?

いつも前向きなルフィ、でも私は……

――オカリナさんは「ONE PIECE」 (尾田栄一郎/集英社) の大ファンなんですよね。最初はどんな出会いだったのですか?

オカリナ:中学生の頃、同級生がジャンケンで勝ったら単行本をくれると言ってきて、それで勝って7巻まで手に入れたんです。そこからハマって今までずっと買い続けています。

――割りと特殊なきっかけですね(笑)。「ONE PIECE」も色んなキャラが出てきますが、特にお気に入りは?

オカリナ:私、少年漫画だと大体主人公が好きなので、断然ルフィです。どんな困難があっても、いつも前だけ向いているルフィに憧れています。現実世界で生きる私たちからしたら、そんなことってあまり無いじゃないですか。

新たな旅立ちに、レイリーに向かって改めて夢を宣言するルフィ

新たな旅立ちに、レイリーに向かって改めて夢を宣言するルフィ

ONE PIECE
© 尾田栄一郎/集英社
  • ONE PIECE
  • 時は大海賊時代。いまや伝説の海賊王G・ロジャーの遺した『ひとつなぎの大秘宝』を巡って、幾人もの海賊達が戦っていた。そんな海賊に憧れる少年ルフィは、海賊王目指して大いなる旅に出る!!

――なるほど、仕事で落ち込んだり疲れている時に、ルフィの姿に励まされて、自分も頑張ろうと。

オカリナ:いや、それはないんですよ。あくまで憧れているだけで、ルフィみたいに強く生きるのは私には無理です。

ゆいP:それがムカつくんですよね~この子は。何か失敗した時に「私はこんなことでくじけているけど、ルフィは全然くじけない」ってよく言うんですけど、ルフィも努力してるんだから、オカリナも見習って頑張れよって。

オカリナ:じゃあ、キルアのこと見習ってる?

ゆいP:私は見習ってるよ。キルアもちゃんと努力してんだよ。暗殺一家なんだぞ。足音立てずに歩くんだから。

センリツがキルアの足音が無音なことについて言及

センリツがキルアの足音が無音なことについて言及

HUNTER×HUNTER
© POT(冨樫義博) 2001,2002/集英社

――オカリナさんは、映画『ONE PIECE FILM GOLD』(2016年)にゲスト声優として出演していましたね。

オカリナ:前々からやってみたくて、やりたいやりたいって言っていたら尾田先生の耳に届いたらしく。

ゆいP:でも、あまり苦労していないナダル(コロコロチキチキペッパーズ)が結構良い役もらったりして(笑)。

オカリナ:まあ、良い声してるからね。エンドロールに私の名前が流れてきた時は、ONE PIECEの一員になれたようで本当に嬉しかったです。

おかずクラブ オカリナ(左)/ゆいP(右)

おかずクラブ オカリナ(左)/ゆいP(右)

電子にしたら家がスッキリするだろうな…

――ところで、電子で漫画を読むことはありますか?

ゆいP:基本的に本で買う派なんですけど、一週間くらい海外ロケに行く時に漫画を持っていくので、電子だと荷物にならなくて楽だなって思います。

オカリナ:ゆいPはよくジャケ買いするので、家に本がどんどん増えていって、傍から見てるともう……。

ゆいP:しまう場所がない……。

オカリナ:そうそう。特にゆいPは電子へ切り替えた方が良いと思う。それに、元気なうちはまだ良いけど、自分で処分できなくなった時のことを考えると絶対困るよ。彼氏とか居ればいいけど居ないし、もし一人で生きていくことになったらね……燃やしてほしいような人に言えないものもあるじゃないですか(笑)。妹には「私が死んだら燃やしてくれ」って言ってます。

ゆいP:一回で7、8冊は買いますからね。もう電子に切り替えた方が良いのかなって考えることはある。よくこういう議論にはなるんですよ。

オカリナ:私はジャケ買いできないので、最近だと電子でも本屋でも、「1話だけ無料」みたいなものを読んで参考にしてます。ネットをしていると、よく漫画のバナー広告が出てくるじゃないですか。「ダンボールで育った少女」 (真田魔里子/ぶんか社) とか、思わず「えっ!?」ってなって、すごく気になっちゃいます。

ゆいP:あー、あれは卑怯だよね(笑)。「外道の歌」 (渡邊ダイスケ/少年画報社) とか残酷そうなやつとか、ちょっとエッチなやつとか。めちゃくちゃ気になる。人間ってやっぱりそういうのにピクっとくるんですね。

思い出の地でメモリアルライブを!

――「めちゃコミック」が今回10周年になるのですが、おかずクラブさんの10周年はどんなものにしたいですか?

ゆいP:私たちは今年で結成8年目(2017年時点)なので、10周年まであと2年……色々考えるところはありますね。

オカリナ:今はまだ出てきたばかりのような存在なので、将来的には「居ないと違和感があるくらい当たり前の存在」になっていたいです。

ゆいP:下積み時代に、私は遊園地で、オカリナは定食屋さんで働いていたので、そういう場所で御礼行脚的なメモリアルライブをやってみたいですね。

オカリナ:遊園地は良いけど、定食屋だとそんなにスペース無いよ。

おかずクラブ オカリナ(左)/ゆいP(右)

おかずクラブ オカリナ(左)/ゆいP(右)

ゆいP:あと、いつか冨樫先生に会ってみたい!

――漫画にお二人を登場させるくらいなので、何かしら思うところはあったのかもしれませんね。

オカリナ:確かに、好きな漫画家さんには会ってみたいなあ。漫画家の仕事って自分では絶対できないからすごく尊敬します。

ゆいP:昔、一瞬だけ漫画家になりたいと思って、絵を描いてみたんだけど、てんでダメで…面白い話も考えられない。

オカリナ:こんなに楽しめる漫画がたくさんある日本に生まれて良かったよね。

ゆいP:うん、漫画ってすごいよね。何も楽しいことが無かった一日でも家に帰って面白い漫画を読めば、その日はとりあえず満足できるというか。あー、今日も漫画買おう。

おかずクラブ オカリナ(左)/ゆいP(右)

おかずクラブ オカリナ(左)/ゆいP(右)

おかずクラブ サイン色紙

二人とも、時に言い合いになるくらいエキサイトしながら語ってくれて、本当に漫画が好きなんだなと感動!
目指せ! お笑い界のゴン&キルア!

写真:金子山

プロフィール

おかずクラブ

オカリナ(1984年生まれ・宮崎県出身)と、ゆいP(1986年生まれ・兵庫県出身)からなるお笑いコンビ。2009年に結成し、2015年あたりからバラエティ番組を中心に注目を集めブレイク。二人とも大の漫画好き。

◆オカリナさんTwitter

https://twitter.com/okarina_okazu

◆ゆいPさんTwitter

https://twitter.com/yuip_okazu111

◆吉本興業株式会社 おかずクラブ公式プロフィール

http://search.yoshimoto.co.jp/talent_prf/?id=4253

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書いた人

小山喜崇

小山喜崇

昼は編集者、夜はイラストレーターとして働く。好きな漫画は、吉田戦車や和田ラヂヲ、漫☆画太郎などのギャグ作品。

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