羊の木

あらすじ

ギャグ漫画の巨匠2人が奏でる「不安」「願望」そして「笑い」の先にある物語! ――とある日本の地方都市が、犯罪を犯し刑期を終えた元受刑者を地方都市へ移住させる政府の極秘プロジェクトの試行都市となる。市長は一般市民には何も知らせずに元受刑者の過去を隠し転入させるというこの更生促進事業を受け入れた。移住するのは、凶悪犯罪を犯した11人の元受刑者。はたして、このプロジェクトの行方は!? 貴方の隣人が凶悪犯罪を犯した元受刑者だったら。罪償いし者達と罪未だ犯さざる者達の輪舞! ここに開幕!

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羊の木 のスタッフレビュー

おーじ

人間の建前と本音のあわいを精緻に描く不気味なギャグ漫画

元受刑者と住まう極秘プロジェクト始動

かつて海上交易で栄えた地方都市・魚深市。人口流失、過疎化、住民の高齢化に苦慮するこの町が、政府のある極秘プロジェクトの施行都市として選ばれた。それは、元受刑者を秘密裏に転入させ、市民と共同生活を送り、更生させること。全容を知るのは、市長とその旧友二人のみ。殺人、強姦、強盗――一癖も二癖もある元凶悪犯11人はどのような道を歩むのか。そして、プロジェクトと町の行方はいかに。

原作・山上たつひこ先生、作画・いがらしみきお先生というギャグ漫画界の巨匠二人がタッグを組んで生まれたのが本作『羊の木』で、2014年には第18回文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞した作品でもあります。

滑稽かつ不気味な人間心理を描く

この漫画の最大の魅力は人物造形。元受刑者を更生させるためという志は立派ですが、犯罪者と生活なんて、はっきり言って誰だって嫌なわけです。そういった建前と本音のあわいで揺れる主人公たちの心理を精緻に描き出しています。教訓的な面白ドタバタ劇を想像して読むとちょっと面食らうかもしれません。

タイトルの「羊の木」とは、「コロンブスの時代にヨーロッパ人は綿を羊のなる木と思っていた」というエピソードから取られたもの。これはいわば物語のメタファーで、作中に具体的な言及はありません。こういった寓意が随所に散りばめられた、滑稽で不気味な作品です。

2017/03/24 13:00

ユーザーレビュー

  1. 評価:5.000 5.0
    by roka

    9人の方が「参考になった」と投票しています。

    異常なほど独特

    正直、星を五個つけている他の漫画ほど気に入ったわけではないし、人に薦めようとも思わない。
    しかし、あまりに独特な作品の空気に、半ば強引に引っ張られてしまった。

    元受刑者たちのキャラクター造形の巧みさ。
    現実にいたらどう考えても一緒にいたくない人間さえ、何となく許せたり、可愛らしく見えたりしてしまうところに、フィクションとしての力量を感じた。

    「本音と建前」を描いた漫画なのだという。
    そういう側面は確かにあるが、個人的には、読者に対してとても挑戦的な、悪く言えば、意地の悪い作品だと思った。
    だって、考えざるを得ない。
    元受刑者たちが来るのが、自分の町だったら、と。
    「嫌だよ、勘弁してくれよ」という自己保身のエゴと、「生き方によっては許されるべき過ちもあるのではないか、必死で真っ当に生きようとする人間すら拒絶するのか」という倫理の間で、揺れる。
    登場人物が、ではない。
    読者が、だ。
    登場人物は、そんなにマジで葛藤していない。
    だってこれはギャグ漫画なのだ。
    よりにもよってギャグ漫画が、読者の良心や倫理観を試そうとする。
    そんなのありか。

    そして、ギャグ漫画でありながら、「何かとんでもないことが起きるんじゃないか」という不穏な空気が、ずっとある。
    暴力や破綻への嫌な予感が、静かな不安感が、絶えずある。
    繰り返し、よりにもよって、ギャグ漫画の中で。
    私は笑いながら、怯えていた。

    いやほんと、何なんだ、これは。

  2. 評価:4.000 4.0
    by 匿名希望

    2人の方が「参考になった」と投票しています。

    おもしろかったです

    ネタバレありのレビューです。表示する

  3. 評価:4.000 4.0
    by 匿名希望

    1人の方が「参考になった」と投票しています。

    とても考えさせられる内容

    映画の番組宣伝で、作品を知り、こちらを検索したところ、この作品に出会いました。
    人は、大なり小なり『過ち』をするもの。だからこそ、更正する機会を誰もが与えて欲しいと願う。そして、まわりがそれを信じて見守る。
    確かに、それは、理想です。
    でも、身内が『被害者』になったら…。
    身近に『加害者』がいたら…。
    果たして、自分は、更正しようとする人を温かく見守れるのか?
    自分の中の偏見や差別意識を凄く思い知らされた作品。

  4. 評価:4.000 4.0
    by 匿名希望

    1人の方が「参考になった」と投票しています。

    映画化はなるべくしてなった

    面白い!!!!!!!
    やっぱり人間の心理って奥が深くて
    不気味で、不可解で面白い。
    設定がまた、地方の閉鎖性を上手く
    生かしていると。

    まるで横溝正史の小説のような
    昭和の狂気と暗さを予感させるような
    滑り出し。
    まだまだ読み始めたばかりだけど
    わくわくとざわざわが止まりません。

    また、五十嵐氏の絵柄がベストマッチ!

  5. 評価:3.000 3.0
    by 匿名希望

    1人の方が「参考になった」と投票しています。

    いやいや

    ネタバレありのレビューです。表示する

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