【ネタバレあり】あのなつ。のレビューと感想

作者の新境地

どうしてもタイムスリップものとして「orange」を連想せずにはいられないが、
高校生の群像劇というベース以外の共通点は実はほとんどない。

中身は27歳の彼等が同窓会をきっかけに揃ってタイムスリップ。
1人の友人を夏休みのある出来事から救おうとの思いはあるが、全員一丸となってはいない。
なぜなら元の世界に戻った時に未来が変わっていたら困る人と、変わっていて欲しい人と
に分かれるから。
皆の仲を割くかのような謎のメールが何度も届きお互い疑心暗鬼となり、過去にはなかった恋愛模様も渦巻いて目が離せない。

映像化しても見応えありそうな作品。

またこの作家さんにハマった

ちょ、毎回読者の心掴みすぎでしょ

全部買ってしまうがな

続き気になるけど
出来れば全員ハッピーエンドでお願いしたい

ﾁｶ先生たる君をどうか助けて下さい


あとこの話読んでいったらびっくりする事に
「これは恋のはなし」の
続編あるじゃないですか

読めてめっちゃラッキー


星5つじゃ足りません

27歳の主人公 たまきが、
高校の同窓会で同級生と再会し、
10年前の17歳へタイムスリップしてしまう。

10年も病院で寝たきりの為、
同窓会には不参加の樽丘君を含めた7人の物語。

17歳の高校生の頃、
樽丘君こと「たる」に
皆が少しずつついた嘘により、
たるは夏祭りで事故に遭い
寝たきりになってしまいます。

タイムスリップ後、
皆で たるを助けようと！とするも、
助けることで未来が変わってしまう不安。
自分が一番可愛いという
人間の本性が垣間見える作品です。

過去と未来を行ったり来たりが3度続きます。
最終的には、たまきは拓海を選んで、
10年後に戻ることはなく、
10年経った同窓会にて完話します。

そこで、それぞれが幸せに…なってるのかな？
優華の息子・2016年の祥太が気になり、
切なくなるけど。
完全ハッピーエンドっていう感じではないけど、
読んで良かったです*ˊᵕˋ*

イケメン揃いの同級生

それぞれに後悔を抱える７人全員がタイムトリップって、他のレビューでも皆さんが書いていますが、新しいパターンですね。それぞれに「嘘」を抱えている。１回めのやり直しの時には、未来がそれぞれに酷いものになっていて、２回めのやり直しでハッピーエンドになったみたいなのですが、あんまり何度もやり直しがあると、ちょっと興ざめです。人生はやり直しがきかなくて、１度っていうのがやっぱり尊くていいなぁと、改めて思ってしまいました。

最初読み始めたときは、タイムスリップして亡くなった友人を助ける漫画Orangeに似てる、、と思いましたが、皆んなに送られて来るメールが怖くてミステリーみたいで、、Orangeよりも、登場ジンが良くも悪くも人間らしくてリアルで、嫌な面もたくさん出て来て、、あっという間に読み終えてしまいました。個人的には、同じ小さい息子がいるゆうかちゃんに感情移入しました。最初は性格に難ありと思いましたが、息子を想う母の気持ちはジーンときました。

スッキリしない

うーん。連載していた本誌がおわっちゃいましたが、スッキリしない。えっ、これで終わり？何故何度も何度も17才に戻るのか詳しく語られる事なく、途中をぶっ飛ばして無理やり終わらせた感あり。作者がもう、続けていくのがしんどかったのかな？何だかハッピーエンドとも言えない終わり方で、モヤモヤが残っただけです。欲を言えばもっと話を続けて説得力ある終わり方であって欲しかった。

元の世界に戻れるの？

高校時代に実行委員会を通して親しくなった６人が、同窓会で１０年ぶりに集まった。

それなりに各々楽しく盛り上がっていたが当時の好きな人の話になるが、結局はっきりせずお開きとなった。

翌日目が覚めると体は２７歳なのに、時間は１０年前の高校２年で制服を着た、たまき自身がいた母も若くなっておりお弁当を作っていた。

たまきの元に嘘つきとメールが来る、巧海も学校に来ていて、同じく体は大人なのに制服を来ていた。

巧海が俺はたまきが好きだったと言うと、たまきも私も巧海の事が好きだったとお互い両想いだったことが分かる。

愛華が自分が巧海の事が好きだったのでたまきはたるが好きだんだよと嘘をついたのだった。

愛華は子供がいるので、自分が蒔いた種なのに、元の世界に戻れないと子供にも会えなくなり、人生も変わってしまうと混乱し取り乱すのだった。

何故タイムリープしてしまったのか？
元の世界に戻れるのか？
皆が協力しないとできないことなのかな？
今後の展開がどうなるかとても気になる！

サスペンス！ですね

映画化されても良いぐらいのお話です。
でも、でも、重い！
ヒロインは当時好きだった人と最終的には結ばれます。寝たきり意識不明の樽もそんなことにはならずに生きていきます。
でも友人の子供ちやんの父親が変わっていたり、おいおい…そうくる？もあり。
過去をいじると色々整合性が取れなくなる見本のようで。
でも読んですっきりしました。
誰がメールを送ったの？などサスペンスのようでしたので。

タイムスリップしちゃうやつ

17歳の夏に３度タイムスリップしちゃいます。7人の男女。
最初はあの夏から10年後の同窓会。嘘をつかれてた事が発覚してその場にいた６人。たまきと巧海は両想いだったのに優華の嘘のせいで気持ちは伝わらなかった。一晩寝たら10年後の夏に戻っていた。6人と同窓会に来れず寝たきり10年間の樽海が元気なままこの夏にいる。
経験しているからこそそれぞれ嘘をつく。そして巧海が犠牲に。
3回目のタイムスリップで色々あるけれど、たまきと巧海、樽海の恋に決着ついたし悲しくない未来になった気がしました。

同窓会を機にタイムスリップする話。
普通にやり直してめでたしではなく、未来が変わっていて、両方の記憶も残っているというのが不思議！更に意外なのは2回目もタイムスリップするところ。
タイムスリップ自体はよくある話だけれども、単なるやり直せてよかったというだけではないのが、なかなか考えさせられて良かった。
個人的には息子がいるので、優香に感情移入した。人生をやり直したいと思う瞬間はいっぱいあるけど、やり直したことで息子に会えないなら、やっぱり失敗と思っても今の人生を歩むだろうなー失敗も何もかも含めて今に繋がってるんだなとしみじみ思った。