みんなのレビューと感想「不能犯」（ネタバレ非表示）

作品の世界観の中に引き込まれる

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この作品の主人公の宇相吹正さんは、ご自身でもおっしゃっているように「殺し屋」です。
復讐代行業ではありませんので、復讐をテーマにした漫画を読んで感じるカタルシスを期待して読むと肩透かしを喰らいます。
読むなら、数話だけで留めるのではなく、全話読んだ方がよいでしょう。

主人公は超能力のようなものを使って業務を遂行しますので、数話読んだだけだと安直なストーリーという印象を持ちかねません。

だけどこの漫画は、カタルシスを得たり、復讐の手段の現実性に驚嘆したりする作品ではないと思います。

作品の世界にどっぷり浸って、妖しい主人公に引き回されて、人の愚かさ、醜さを見せつけられる。
気がついたら、読み手が宇相吹さんによる幻想に酔ってしまっているというお話です。

追記：宇相吹さんはお金をあまり持っていらっしゃらないようです。
依頼人に高額の請け負い料をふっかけたりはしていないようです。
純粋な自分の探求心から殺し屋をなさっているようですが、もしかしたら野良猫の餌や避妊手術のための出費でいつもカツカツの生活をしているのかもしれません。
全話読むと、主人公の生活ぶりも想像できる楽しみがあります。

ラストがいつも

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毎回ラストで「ほえー！！」ってなります。

無料の試し読みで最後のどんでん返しに衝撃を受け、それから夢中でポイント購入しながら読んでます。

だんだんとオチが読めてきていますが、主人公と刑事のこれからに期待です。

異色のサスペンス

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人間の精神の弱さ脆さをテーマにしています.推理物ではありません.人間の精神の脆さを本人の思い込みという武器で破滅に追い込んでゆくのが主人公の宇相吹.目力の魔力でターゲットを追い込んでゆきます.物語に爽快感はありません.ただただ後味の悪さが残るのに不思議と不快ではありません.現実社会もこんな極端な事はなくても日常生活にはそんな不快さはつきものです.
そんな宇相吹も自分の能力の通じない刑事の多田くんに対しては不思議な思慕のような気持ちを抱いています.
自分を殺してほしいという‥‥登場人物が次々と死亡してゆくこの漫画.最後はやはり宇相吹の死？先が読めません.

好きな作品

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不能犯という題名を見て「どんなトリックで犯罪をおかすの！？」となりましたが、そういう感じの漫画ではありませんでした(笑)

主人公は思い込みを駆使する殺し屋です。
例えば「毒を飲ませた」と思い込みをさせて殺したり、「あなたは今夜死ぬ」と思い込ませて情緒不安定にさせて手首を切らせたり。
思い込み+暗示って感じかな？

そんなこと出来るわけないっしょ…。
みたいに冷めて考えずに
こんなこと出来る人いたら怖ぇええ！
と漫画だと捉えて楽しく読んでみてください(* ´ ▽ ` *)

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これはどんどん話にひき込まれる！無料分だけ〜と思ったら課金してしまいました！

他の方も言っていたように笑うセールスマン感も確かにある（笑）
思い込みによって火傷をするとかってテレビで見たことがあるけど、ここまで思い込ませることが出来るのか興味深い。流石に周囲の人全員がブロンズ像に見えることはないのでは？と思いましたが。
主人公が心の闇をつついて煽って疑心暗鬼にさせて勝手に人が死んでいく。正直こんな人がいたら怖すぎます。
だけど気になって読んじゃう。怖いけど面白い。

多田さんがいつまで正義の味方でいるか

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宇相吹は良い人も悪人に変えたり、奥底にある悪意を引き出すことができるので、多田刑事もいつか何かのきっかけで変わってしまいそうで怖いです。
まだ無料分を読み進めているところですが、本当の悪人をやっつけてくれたときは、良かったとおもえますがら中には何故こんな事を？と思う事もあり、宇相吹が何を考えているのか、どうして殺し屋になったのか解らないので気になって読み進めてしまいます。
最終的には宇相吹をとらえて百瀬さんと幸せになる多田刑事を見たいです！

面白い

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人間の持つ闇をついた作品。面白いです。
ここに出てくる偽善ぶっている人、人格障害的な人は現実世界でも沢山いるので、あーいるいるこういう奴って共感できたり。ただ結末は酷くて衝撃的です。そこがまた現実離れしてて惹きつけられます。
やり切れない回や納得いかない回もあります。なんでそこで死ぬの？って思うことも多々。ちょっと酷過ぎじゃない？！って思ったり。
納得いかないから、またさらに読みたくなるんでしょうか。
一つの物語がちょうどいい長さなのも読みやすい。
どんどん読みたくなります。
宇相吹のキャラクターも好きです。
人間には容赦ないのに猫が好きとか、パンケーキ好きとか、ほっこりする場面もあっていいです。

読破して良かった

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まさか最終話まで読破するとは思いませんでした。山ほどあった残高ポイントがもうゼロに近いなんて。しかも残忍な殺戮の描写満載な作品になぜここまで惹き付けられたのか、わかりません。それでも途中で読むのを辞めていたら、ただのグロテスクなカルトものみたいに気色悪かっただけかもしれません。読了して良かった。恋愛感情に鈍い多田くんもストリーの最後のほうでやっと一番身近にいる大切な人と気持ちが通じ合えたし、「不能犯」も納得の行く形でこの連載が終わります。お話は続いて行くのでしょうが…。

悲しいな

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最初から多田は嫌いなタイプ。ターニングポイントで夜目妹が幽霊で出てくるのもメガネ後輩女子もエンドレスにウザかった。
校医が母が洗脳から解けてるようにと願っても、娘を思っての謝罪や後悔、最後の愛情の行く末だったと。
最後もやっぱ多田とメガネ女子に共感出来んし、あんだけ裁こうとしてて、世帯持ちで不能犯を引き継ぐんかい。自分達が幸せならそれで良いという世界。
ただ、南条と宇相吹の関係性の方が奥深くて、あんな視世界でボッチだったんだよな。と思うと、宇相吹を哀しく思った。

人間の考える奥深い闇に焦点をあてた作品

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この漫画のテーマは「人間の考える怨みや妬みを、ターゲットになった相手に対して犯罪にならないような形で主人公の宇相吹が犯罪にならない形で殺してしまう」という内容ですが、１～７巻と拝読させていただきましたが、やっぱり怖いなというのは宇相吹ではなく「何かをしてしまった」という罪悪感或いは思い込みで追い詰められてしまう姿を見ていて宇相吹のいう「愚かだね、人間は」というのも何だか頷けてしまう内容です。