4.0
深い闇に真摯に向き合っ作品
20年前の作品ながら深刻なテーマに正面から向き合っていてイッキにラストまで読んでしまった。
幼女に対する性犯罪は被害者、その家族、周りの人々をも巻き込んで何年経とうとトラウマがなくなることはない。 犯人が白日の下に晒されるのも勿論大事だが、被害者本人が前に進むきっかけとなるために、周りの支えがどれほど大切なのか初めて知った。
多くの人に読んで欲しい。
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20年前の作品ながら深刻なテーマに正面から向き合っていてイッキにラストまで読んでしまった。
幼女に対する性犯罪は被害者、その家族、周りの人々をも巻き込んで何年経とうとトラウマがなくなることはない。 犯人が白日の下に晒されるのも勿論大事だが、被害者本人が前に進むきっかけとなるために、周りの支えがどれほど大切なのか初めて知った。
多くの人に読んで欲しい。
一気読みしてしまいました!
どうしても時代は違いますが、
現在でも十分通ずるものがあるかと。
登場人物は多いですが、
すべてにおいて細やかな心理描写で
解りやすく読みやすかったです。
意外に警察の描写もきっちりしてます。
重い話題と思いますが展開の早さは見事。
絵柄は好みが別れそうですが
すっきりしていて見やすかったです。
最後まできちんと納得できる良作、
読んで良かったです。
子どもを取り巻く環境、子どもが好きという気持ちが必ずしも善だけではないこと、深く考えさせられます。
子どもも、大人も、女性も、男性も、今のご時世、誰でも性犯罪の被害者になりうるのだということにこれから親になる私は強い不安と悲しみを感じます。
漫画の中だけじゃない現実の物語りもあるでしょう
今日まで穏やかにな人生を歩めていることは幸せなのだと心から思います。
小学生の頃似たような経験があり読んでいて嫌悪感というか気分が沈みそうになりましたが、全体を通して綺麗に描かれていると思います。
ラストはすっきりしない複雑な心境になりましたがそれでも主人公は周りの理解や守られながら前進できたことは希望になると感じましたし、今もどこかで起きているかもしれない問題に一石を投じた作品だと思いました。
私は主人公のような清潔な心を持つことができずカウンセリングも怖くて受けていませんが、読了後それだけ私自身もまだ心に抱えている問題だったのだと感じました。
とても、読むのがつらくなる話でした。幼い頃に受けたキズ、簡単には直らないです。幼いから、なにも知らない純粋な時だったからこそ、深いキズになってしまうのでしょうね。そんな深いキズをおった主人公が事件の第一発見者になってしまうなんて。でも、そのおかげで、運命の人とめぐりあえて。深いキズを直すには一度そのキズに立ち向かわないといけないのですね。逃げていては直らないのですね。それが、この話を読んでよくわかりました。
夢中で一気に読みました!!
古い作品ですが、現代にも通ずる内容です。残念ながら似たような事件も後を絶ちませんし…。
登場人物みんなの心理描写が丁寧で、ぐいぐい引き込まれます。
高槁さんすっごくかっこよかったのに、最後のところは軽いノリで自分の欲求を示すようになったのが個人的に少しガッカリ。紳士的な態度を貫いて欲しかったー!
それでもとにかく面白い素晴らしい作品でした!!
かつてあったあの事件をテーマに書かれていますが、その凄惨たる内容を良い意味でマイルドに書かれていて文章で得る情報とはまた違った感想を良い意味で持ちました。
幼女性愛犯罪者の恐ろしさや子供の心の傷、将来の可能性を閉ざされてしまう恐ろしさがわかる作品です。
実際の事件はもっと惨たらしいものでしたが漫画で読むにはこのくらいの表現が良いと思いました。
物語として取り上げるには難しい、しかし私達が必ず問題意識を持っていなければならないテーマ。
性犯罪によって心を傷つけられ、人生を壊された被害者はどんなにいることか。
女性も、男性も。
決して加害者は許されません。
一方この物語には、加害者が、犯罪に至ってしまった経緯も細かく描写されています。
津雲先生は、ひとりの女性として、大きな勇気を持ってこの物語を描いてくださったに違いありません。
とても重い話ですが、目を背けてはいけない題材だなーと思います。
絵こそ昔らしい感じですが、この性癖はむしろ現代の方が多いかもしれない。
ストレス社会の中生きている人や、虐待されて育った子、そういう人達がどんな風になってしまうのか見ていてじんわりとわかって色々と考えさせられます。
こんなふうに大人にいたずらされてきた子がどのくらいいるのかなーと思うと心が傷みます。
明らかに日本中を震撼させた、あの痛ましい連続事件をモチーフに描かれています。
幼女ばかりを狙った卑劣な犯人は、明確な謝罪もないまま刑が執行されました。
若かった私は、あんなにまで残忍で自分勝手な事件を起こした実在した犯罪者に照らし合わせる様にこの作品を読み、何故、何故と答えを求めていた様に思います。
そこにあるのはフィクションだから、真実がある訳ではないのにもかかわらず。
でもきっと、真実のかけらでもいいから、何かを見出だす為にこの作品を提起されたのかもしれません。
幼くか弱い存在を狙う人間はいつの時代でも後を断たない、その現実は私達の想像よりもすぐ近くにあります。
どんなホラーやサスペンスより恐ろしい、こんな事件がひとつでも減り、防げます様にと祈らずにはいられません。
被害者が背負わされた闇に果てはない、とは思いたくないです。
少しずつでいいから、光が差すと信じたいですね。