4.0
エンターテイメントとしての復讐
復讐は、やる側はどんなに深刻でも、はたから見ているぶんには、エンターテイメントの要素が間違いなくある。
例えば「忠臣蔵」も「四谷怪談」も、だから娯楽になったのだし、きっともっと昔から、そうだったのだろう。
ただ、復讐というのは本来、明るいものではないから、そのあたりのバランスは結構難しい。
「恨まれ屋」では軽すぎるし、「善悪の屑」までいくと、エンターテイメントというには重すぎる。
漫画におけるエンターテイメントとしての復讐、ということで言えば、本作は理想的なバランスではないかと思った。
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