5.0
しぼむ朝顔 泣きました。
魔木子さんの漫画は「うらめしや」が1番好きですが、それは長編の話で、短編は「しぼむ朝顔」が1番好きです。
戦後の日本を体を売ってでも生き抜く女性を描いた魔木子作品は多いですが、しぼむ朝顔では、戦争で同じく傷付いた青年も描かれています。生き残って復員した特攻隊員の若者は、みんなが「生き残った!良かった!生きよう!」ではなく、「生き残ってしまった。仲間に申し訳ない。無様だ。死にたい。」と思う者もいた。戦時中の洗脳。
恋愛だけでなく、生きるというテーマが盛り込まれた良い短編です。
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