5.0
ラストについて
ついに完結。
たまに出てくる「おじさんと女子高生の恋愛物語」が、まさか映画化されるほどのブームを呼び起こす面白さを持ってるとは思いませんでした。
店長さんの不器用な優しさ、あきらの痛いくらいの一途さが、ラストまでそのままに突き抜けていったと思います。
もっとも、私も含めてハッピーエンドを期待した人も多かったようですが、残念ながらそうはいきませんでしたね。
でも、これで上手くいく流れだと、残念ながら諦念を抱く2人の倒錯がずっと続くだけの結末しか想像出来ないのではないでしょうか。
それよりも、この恋は終わっても、2人の夢の実現や、これからの邂逅があり得たらどうなるかな?といった楽しみが持てるラストが描かれたのは良かったと思います。
甘酸っぱい過去を持ちながら夢と共にある今、2人はお互いに、それぞれが拓けそうな明るい未来を見据えている。
互いの勇気と理性の描写から生まれた良作だった。
- 40