4.0
普通の学園ものとは違う、独特な雰囲気のお話です。タイトルにもあるように、主人公2人の会話の妙が全てで、やりとりのちぐはぐさ、その裏の心の動き、彼らの言葉選びのセンスが混ざり合い、突っ込みながら(そして2人を応援しながら)楽しめます。
それだけに、駅のベンチでの会話中心の序盤が実は一番面白く、後半広げすぎてこの作品の良さが少し薄れてしまったかもしれません。特に友人たちのエピソードは無理に入れなくても良かったかも。2人の会話だけでは引っ張るのが難しかったのかもしれませんが、この作品を好むような層はそれで十分ついてきたんじゃないかな。
きゅんきゅんさせるようなシーンはあまりありませんが、味のある東くんとかわいらしい相沢さんのやりとりがじんわり沁みる、大人でも存分に楽しめる作品です。読んで損はなし!
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