4.0
切ない恋と謎解きサスペンスが絶妙
タイムスリップで明治時代に生きる実業家御曹司孝章とヒナの恋。
同じように未来からやってきた武虎に思いを寄せる孝章の許嫁雛子の恋。
二組の思いがハッピーエンドになったら、ヒナも武虎も自分の生きる時代へは戻れない。。
明治に生きる孝章と雛子はそれぞれの思いを成就させるには家同士の思惑を超えていかねばならず…。と、どうにもやるせない切なさに、
読んでいてハートがギュッと掴まれます。
ヒナの言葉にあるように『こんな人好きにならないほうがおかしい』くらい孝章が素敵です。
素敵なキャラクターは孝章だけでなく、
ヒナのピンチには必ず手助けする菊之進も裏社会の王子のようでイケてます。
恋模様だけで話は展開するわけではなく、
孝章の会社の裏取引と菊之進の姉の死亡の真相を探る展開も絡んできて、グイグイ話しに引き込まれます。
ヒナが持っていたネックレスは誰が現代に戻ってきた証拠なんだろう?
日吉先輩は実はヒナが明治で出会った誰かの孫?
と、妄想はエンドレス状態です。
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