4.0
悲しくも印象的なラスト
終末的なタイトルですが、内容は淡々とした日常のストーリーから始まります。
序盤は小学生のゆっくりとした成長の物語から始まります。
しかし、中盤から物語は加速し、小学3年生という「子供だけど、ぼんやり大人の事情も想像できる」という目線を通して「大人の愛憎劇」が描かれていきます。
人間が直視したくない、負の面をこれでもかと突きつけてくるスリリングな展開に引き込まれていき・・・
そして、衝撃のラスト。
鬱マンガではありますが、主人公の立場ではどうすることも出来なかったのも事実。
そういう意味では「ただ悲しい話」だと思います。
ラストの女の子も、ななこちゃんなのか、白田さんなのか、含みをもたせる内容になっており、
読んだ人なりの解釈が成り立つ内容が何とも言えない読後感を生んでいます。
決してハッピーエンドではありませんが、この凄まじくも悲しい印象的なラストは一読の価値ありだと思います。
オススメ。
- 5