5.0
「あなたが立ち竦む時
泣き疲れてうずくまる時、いつも傍にいる。一番近くであなたを守る。それが私の願い」「乱暴で高慢で生意気で、利かん気の強いこの泥で汚れたただの子供が、愛しいのだ、わたしは。とても…」わたしはこの漫画の中に出てくるセリフ、言い回しの一つ一つが好きです。上記は主人公ダリアン姫の従者であるキールの独白です。
最初は“最強の精霊の守護を得て、女王になる!”…みたいな始まり方で、ちょっと思ってたのと違うな…とガッカリしたんですが…ストーリーがものすごく濃くてどっぷりはまりました!!
精霊の守護は愛情表現…つまり、愛してしまったら守護せずにはいられない性なので、人と精霊が愛し合ったとしても守護をする為にいつかは実体がなくなり、話すことも触れることもできなくなってしまいます。精霊にとってはそれが深い愛の証であり、祝福であるのですが、人にとっては…。
単行本を友人に貸した際、絵についてはなかなか厳しいことを述べていましたが、ストーリーと登場人物たちを大変気に入ったようで、いつの間にか単行本を揃えていました(笑)
8巻完結で、なかなかに長編…ですが、姫君の条件の世界に皆さんにも浸っていただきたいです!ぜひ読んでみてください。
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