みんなのレビューと感想「曽根富美子傑作選 死母性の庭」（ネタバレ非表示）

何度も読み返しました

この作者さんの他の作品も含めて思います。
描写が細部まで描かれていて、本当にリアルです。話の流れに沿って、私の感情が大きく動き、シーンのインパクトの強い時には息苦しくなりました。
育児ノイローゼの母の話から始まり、問題ありの豊かな家庭の話…が描かれてます。
育児経験のない私には、育児の大変さは全くわかりませんが、ノイローゼになった母親の浮き沈みが伝わって来たような心のしびれを感じました。
もう一つの話。豊かな家族の妻が懸命に守りたかった、全てを手にしている家庭。これは、外面でしかなかった。
話の展開とともに崩れていく儚さに、何が一番大事なのか考えさせられました。

静かに怖い！

内容とは関係ありませんが、キャラクターの口の中を黒く塗ると、大した表情ではなくても、とても凄みのある恐怖を感じるお顔になることを教えてくれました。
後編の由貴のお父さん、最低すぎ。めげずに強く生きた由貴に拍手です。

女性のキャリアと母性って相容れないところがあるんだよね。長く会社勤めして母になる人には是非とも読んでほしい漫画。

実際に育ててみないと本当育児の大変さはわからないと思います…
父親もラストの方で子供に対して理性がきかなくなるようなシーンがありましたが、その気持ちを理解してくれてよかったです！

一気に最後まで読んでしまいました。

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地味な淡々としたストーリー展開の人生ドラマでしたが、なぜか続きが気になり一気に読んでしまいました。この話に出てくる母親にだけは共感できませんが、それ以外の登場人物には共感でき行動が納得できました。ちょっと暗い話でしたが、そこそこ面白かったです。

泣いた

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死母性の庭だけ読みました。

命懸けの出産を終えても、母親には休む時間などありません。変化した自分の身体に戸惑いつつ、生まれたての小さな生き物を世話しなくてはなりません。
どんなにかわいらしく、また愛情を持っていても、休む間も眠る間もなく手をかけ続けるのはとてもしんどいことです。
仕事に逃げ、短時間だけの綺麗事の育児ごっこをする父親とは遠い隔たりがあります。

自分が母親になる前に、この作品と出会いたかったと思いました。

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読んだ後はほんとに切ない気持ちになりました。
この時代の女性の地位の低さ。人間として扱われる事もなく、逃げることもできず、ただただつらい毎日を送っているこんな女性たちがこの時代にはたくさん居たんだと思うと今の自分がどんなに恵まれているのかと思い知らされました。
結婚しても結局は後ろ指差され子供のために逃げるしかなかったなんてほんとに悲しかったです。つらいけどいっぱい色んな事を考えさせられた作品です。

考えさせらる作品

このお話は、いのちとは…と考えさせられる作品です。それぞれの人生色々なことがあり、それぞれ考え方や感じ方が違うなと思いました。少し難しく、切ないお話ではありましたがこの作品を通して私自身もいのちとは…と改めて考えさせらると共に我が子えの愛情を再確認しました。一気に全てのお話を読んでしまうほど素敵な作品でした。

わかります

私も娘を産んでから、これといった原因もなく、愛情を持てませんでした。

なぜ可愛く思えないのか、それなのに、神経質に世話をしてしまい、追い詰められていきました。

3才になった現在、ようやく子育てに
慣れて、娘とのコミュニケーションが
楽しく、可愛がれるようになりました。

子育てにはそれぞれ、
本人にしかわからない
悩みや苦しみがあるのだと思います。

どんなに良い環境やパートナーがいても、母親が自分が悩んでいること・苦しんでいることを声に出して言えないのは悲しいかな…と、思いました。