トモちゃんはすごいブス

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あらすじ

天涯孤独になってしまった日…、チコはトモという謎の女に出会う。一度見たら忘れられないとんでもないブスのトモ…。この日を境に、生命力ゼロだったチコは、徐々に大切なものを獲得してゆく。ディープな大阪を舞台に繰り広げられる抱腹絶倒、しかも切ない森下ワールド全開!!

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みんなのレビュー

  1. 評価:5.000 5.0

    トモちゃん大好き!!

    「人生一度きり」「生きて居れば色々あるさ」「過去があるから今のあなたが居る」傷ついた時、人は色々な言葉で励まし合う。だけど、一人ぼっちで誰からも言葉をもらえない時もある。たくさんあるよね。そんな時、私の側にもトモちゃんが居てくれたらなぁ。
    私のトモちゃんを見つけたい。私も誰かのトモちゃんになりたい。みんながみんな、誰かのトモちゃんになれたらいいのになぁ。

    by 匿名希望
    • 15
  2. 評価:5.000 5.0

    買って良かった

    ネタバレ レビューを表示する

    どうしてもラストが気になり、最後まで購入しました。
    買って良かった!
    チコと車谷くんにはドキドキ、トモちゃんと陽介先生には涙してしまいました。特に、車谷くんの夢の中でのトモちゃんと陽介先生!セリフはないのに絵で魅せられました。
    自分に自身がなくちょっとお疲れ気味の人には心に染みる作品だと思います。

    ただ…一部の登場人物の書き分けがちょっと微妙で、、これはどっち?!みたいな感じがあったりしましたが、それでも楽しめる内容です。

    そして作者さんが少年アシベを描かれていたと知りビックリしました笑

    • 7
  3. 評価:5.000 5.0

    チコちゃんは知っています。人生は素敵だ。

    ネタバレ レビューを表示する

    …なんてね(笑)
    トモちゃんと出逢うまでは知らなかったことだらけのチコちゃん。中1の頃から引きこもってたチコちゃんはとてもまっさらな赤ん坊みたいな女の子。大好きなお父ちゃんが亡くなってチコちゃんも死のうと思います。
    でもトモちゃんと出逢ってから、世界がぐんぐん広がっていきます。
    全編読んで、笑って、泣いて、とても素晴らしいひとときをもらいました。大好きな作品です。

    • 5
  4. 評価:5.000 5.0

    心臓をわしづかみ

    ネタバレ レビューを表示する

    森下先生の作品は、昭和59年発行のヤングジャンプ短編集「荒野のペンギン」で初めて拝見しました。そのかわいらしい絵柄からは想像もできない、人間の心理を深く追求する数々の作品に、まだ未成年の自分は、心臓を掴まれるような思いでいたことを記憶しています。/ 80年代後半「少年アシベ」が大ヒットし、アニメ化もされ、世間的には「ゴマちゃんのマンガの人」とのように脚光を浴びた先生でしたが、「この作家さんは、人間の心理を探る作品を描くのがすごい人なんだよ~」と、世間にむかって叫びたい気持ちでした。/ その後、徐々に、哲学的要素を含む作品を発表され、うれしく思っておりました。そして、実に、三十年を経て、本作を拝見することとなりました。/ 最初から、ぐいぐいと、引き込まれました。どうしようもなく、自分に価値を見出せない「チコちゃん」のもとに、突如現れた、謎の女性「トモちゃん」。彼女が、まさに幼児の世話をするように、チコちゃんを「人間」にしていく… / 作中から、車谷、ジュンユ、歯科医の先生、タクシー運転手の鯛造君と、徐々に脇役陣が充実し、トモちゃんの「荷」も、少しずつ下りてきて、聖母から友人へと変わっていきます。/ けして、人に大きな声でいえるものではないけど、確実に、世の中のだれかの役に立つ仕事をこなす、車谷と、チコちゃん。死を待つだけの病魔を抱えながら、予想以上の延命期間を、淡々と日々受け入れるジュンユ。どこかに深い悲しみを抱えた先生。それぞれの事情にも、少しずつ、切込みが入っていきます。/ 後半に進むにつれ、物語はどんどん哲学的になっていき、謎の老婆と幼少期の車谷の出会いの会話のシーンなどは「火の鳥」にも匹敵するほどの重厚さと感じました。/ 終盤では、チコちゃんの「口」を借りたかのようにして、神様が車谷に人生の何たるかを語り掛け、今後へと導いていくシーンは「これを実写化できないために、ドラマにならないの?」と思わせるほどに、次元を超えた重厚さに包まれています。/ 後半、ついに、トモちゃんの人生が明らかになるのですが、やや駆け足だった印象はあります… けして、完璧な聖母ではなかった、トモちゃん。その彼女にも、救いの手が述べられます。/ 周囲の子供が「ペンギン」を見た自分と同じ年齢になったら見せたい、森下先生の最高傑作です。

    • 3
  5. 評価:5.000 5.0

    全部購入してしまいました

    ネタバレ レビューを表示する

    最初は、トモちゃんはすごいブスという差別用語ギリギリのタイトルに衝撃を受け読みはじめましたし、ギャグ漫画と思っていました。しかし登場人物のそれぞれの過去のトラウマや淋しさのいきどおり。そして現在の人生観から幸せへの一歩。といった深いテーマでした。

    しかも自分にはない世界観ですが、リアリティーがあるので作品に感情移入できます。

    中でも、陽介先生とトモちゃんのエピソードが大好きです。温かく優しい気持ちにさせてもらえます。トモちゃんを、可愛いと感じてくれる人に巡りあえたのは嬉しく思いますが、トモちゃんの奥ゆかしさでクライマックスになってしまいましたので、チコちゃんとトモちゃんの続話がでて欲しいなと思います。

    by
    • 0

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