【ネタバレあり】バンビとドールのレビューと感想

キューってなります

タイトルやあらすじからは想像できないくらい素敵なお話です。

不覚にもいっぱい泣きました。

複雑な家庭環境のゆきみちゃんは、非の打ち所のない完璧女子だけど、タバコ吸っちゃってたり
事情を抱えた転校生のテツくんは高校生なのに父親だったり…

一つ一つの話の中に、名言や格言みたいなのもあり、まだまだ大人になり切れない高校生なのに、抱えてるものが大きすぎて、甘えることも出来ない…

そんな中で出てくる回りを囲む登場人物達がまた凄く良い‼

ライチくんもおばあさんもほのちゃんも、みんなが暖かくて…

テツくんのオヤジくさい言葉がまた心に響きます。
関西人らしい笑いもあるので、読みながらこっちまで笑ったり泣いたりできました。

気になった方は是非読んでみて下さい‼

まさか、こんな深いい話とは！

ちいさな池の中から、水面を通して空を眺めるように、生きていた。どこか傍観者のように、本当の自分の居場所がないような心許なさ、それが、自分の人生なのだと思い込んでいた。
そんな主人公が、水底から顔をもたげ、たくさんの辛さも引き受けて、心に傷がついても、その心も一緒に乗り越えて、大切にしたい人としあわせな人生を歩み出す。
すごくさりげなくて、力強さをもらえるお話です。

施設で育ち、生みの両親も、本当の誕生日も知らない主人公が、訳ありの転校生との出会いから、葛藤し、成長して、本当の自分で生きる、と決めてゆく姿が心に響きます。

『生まれた日なんて本当はどうでもいいんだよ、きっと。
好きな人がいて
その人が自分この世に生まれてきて
目の前で生きているっていうことだけで、嬉しいんだよ。』

名言です。

凄く良い作品に巡り会えました。

みなさんが言っている通り表紙や、あらすじだけでは分からない！読んでみればこの作品がどんなに素晴らしいものか。
今までたくさんのジャンルの漫画を読んできましたが、こんなに感動し共感し移入した作品は初めてです。泣けます！笑えます！共感します！感動します！自分もあの時こーだったら今の自分が変わってたのかなぁって思いました。この作品に感謝します。皆さんも読んでみてください！

じんわりくる話し

何度も読み返してます。じんわりじんわり読むたびに愛着の湧く作品。長沢くんにもバンビちゃんにもそれぞれ事情があって、偶然が重なってお互いに距離が近くなっていく感じが良い。本当に2人には幸せになって欲しい。ライチ君可愛らしいし、長沢くんのお祖母さんもいい人。何度も読み返し、感じた事は、幸さんの選択が嫌という事。生きた証を残したい、赤ちゃん欲しい気持ちは理解出来ないでもない。でも、当時だいぶ年下の中学生の長沢くんにそこまでのものを背負わせるのは違うんじゃないかなと思った。自分勝手過ぎる。って思った。もう長く生きられないから、自分に好意寄せてる年下の子が居るからって。長沢くんの事は？学生時代を子育てに捧げさせるの？親という責任を中学生の子1人にお願いして、亡くなるの？私はどうしても頭にきてしまう

文句なしの星５！設定がすごい。。重いけど、そんな境遇だからこそ、お互いが分かり合えて、お互いの進むべき道に導く言葉をかけられるんだろうな。最初のきっかけはお互いの秘密を知ったことからだけど。それから本音を言い合えて、本当にいい関係！
嫌われない努力しようとするのは、すごいわかる。でもそれは簡単なことだし、とても薄っぺらい。対話できるうちに対話を。言いたいこと言い合えるようにしたい。
自分の在り方も考えさせられた話でした。

もー最後の方でようやく両思いになったときはキュンキュンやばかった！！それまでが切なかったから、破壊力ったらもう。また読み返そう（笑）

その後も見せてくれてほんとうにいい話だったんだけど、バンビの昔の友達が報われなかったのが少し心残り。今の家庭でどうなのか、聞いてあげてほしかった。主人公たちはハッピーエンドたけど、それだけ気になる。

良かったです♥(ˆ⌣ˆԅ)

あらすじとタイトルが気にり、ちょっと読みして、キープしており、気になったから、再度読み始めたら！止まらない話しでした。バンビちゃんの過去の話は、これを読んだ人なら泣かされたと思うし、テツ君の過去は、また更に奥がかなり深すぎるし話出し、バンビちゃんの施設時代の幼なじみの絡みにも、涙ありの切ない話しでした。
らいちゃんが可愛いて、飼ってる亀の名前に脱帽しちゃいました（笑）
番外編で、ハッピーエンドになり、テツ君の実家でも、バンビちゃんの気遣いがちょっと切なく暖かて。テツ君がホテルまで追いかけて、プレゼントを渡して、やっとバンビちゃんとテツの結ばれて、なんかぁ～やっと幸せになれた感が、良かったです。まだまだ、その後、読みたい話しでした。
久しぶりに泣きながら漫画を読みました。

涙しながら、一気に読んでしまいました

両親がいないとか、片親とか…、漫画にはありがちなストーリーですが、施設で育ってよそのお家に里子にいったバンビちゃん(:現実社会では、里親と養子として引き取られるのは、全然別物なのですが)の、居場所がないと感じる気持ちがとても丁寧に描かれています。そしてテツくんのおかげで、少しずつ壁を乗り越えていく様子も素敵です。私のモト彼が施設で育った人なので、身につまされる感じでした。また、年齢の割に精神的にオトナなところがあるテツくんの、まっすくでやさしくて真面目な性格ゆえの悩みも、とてもわかりやすいです。
ただ…、さっちゃんがよく理解できないです。教育実習に行くということは成人しているはずですが、あれこれ男を渡り歩いた上に中学生の男の子に手を出すって…。それ犯罪ですよね。法律で罰せられますよ。そして、誰の子かもわからない子どもを中学生のテツくんに託す…って、相当精神年齢が低い人ですよね。テツくんはそんな人のどこがよかったのでしょう？とても良いお話なのですが、ここだけ、とても引っかかります。
テツくんのおばーちゃんは、最高です！

泣けました

高校生の甘い恋愛ストーリーかと思いきや、なかなか奥深い内容にいちいち「おっ？」「おっ？！」と前のめりになりながら読み終えました。いっぱい泣きました。結局は落ちつくとこに落ちつくんだけど、高校生というまだ不安定な時期の中で、それぞれの生徒たちの心理描写がリアルでした。個人的には、彼が元カノとキスしてしまう場面で、「我慢しろ」と口を押さえた徹くんにやたら萌えました。バンビちゃんが苦しくて泣いてるのに、とても萌えました。徹くんの優しさ、ホントすごいです。

涙が止まらない

人にとって大事なものとは何か。
腹を割って話せる本当に信頼できる友達、愛する人、何があっても許せる家族。
それを教えてくれるストーリーに中盤からラストまでずっと涙が止まりませんでした。

複雑な生い立ちによって人を信頼できず、表面ばかり繕い、周囲がうまくまわるよう気を使う判美。
義務教育の歳から父親になって高校に通いながら子育てする徹。
あまり一般的ではない過去を背負った二人が出会うことで、互いに前へ進めるよう背中を押し合い、自らも認め、成長していく様は、大人顔負けの力強さを感じました。

二人の過去は軽く扱えるものではなく社会的要素も含まれているので、色々考えさせられることもありました。
でもそれを誰かに押し付けたり投げ出したり、投げやりにすることはなく、ちゃんと向き合って解決させ、自らの手で手に入れようとする努力もあって、素晴らしい作品だったと思います。
高校時代に徹みたいな人と出会えたら毎日が充実しただろうなと羨ましくなりました。

温かい気持ちになれます！

本当の自分を出さないで平穏を守るバンビと、周りにどう思われようが自分の大切なものを守るテツ…この2人の関わりや出来事、それに伴う気持ちの変化が丁寧に描かれていて自然に感情移入してしまいます。テツの方が気持ちに素直かと思いきや実は変化を拒み、居なくなった大切な人に自分を縛り付けていて、テツがやっと変化を受け入れバンビに好きと言えた時本当に良かったと思いました。「あいつと出会う前の自分がどんなんやったか思い出せん」っていうセリフがとても印象的でした。何度も読み返したくなる心温まる作品です。