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【ネタバレあり】ぼくは麻理のなかのレビューと感想

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  1. 評価:4.000 4.0

    男女入れ替わりものではない。

    よくある男女入れ替わりものではない。
    麻理はいなくなる。
    しかし麻理はいるのだ。
    そして、麻理が麻理になった理由がわかるとき、麻理の母親の恐ろしさが明らかになる。
    母親という圧倒的な支配者の前から逃げ出した麻理。
    そして、当初はワトソン役かと思われた友人も、自分の心の中の闇に気づかされる。
    自分を愛せなくなった人が再生するためには、他人の協力が不可欠だ。
    そして、それに気づいたとき、自分を受け入れて、どうにか人は生きることができるようになる。
    多重人格の物語と気づいた後のストーリーも深い。多重人格ものというだけではなかった。
    もっと賞賛されてよい作品。
    男性向けコミックに掲載されたことが誤解を招いているのかも。

    • 27
  2. 評価:5.000 5.0

    押見修造の作品は惡の華ではまって他のも読みふけりましたが、その中でも登場人物の心象風景や心理描写がとても秀逸。引き込まれるかの様に最後まで一気に読みました。押見作品の中でも絵はとても綺麗で、丁寧な心理描写、また物語の完結性も良く読後感の幸福感に包まれ、また余韻がとても素晴らしい作品です。前半で月並みな男女入れ違いの作品と断定しないで最後までちゃんと読んで欲しいです。

    • 13
  3. 評価:4.000 4.0

    ネタバレあります

    麻理の中に別人格が出現するお話です。
    麻理はコンビニで度々見かけるニートで自由な小森を観察するようになります。

    本物の小森
    麻理が小森を観察して、麻理の中で作り上げた人格の小森

    なので、小森が麻理の中に入ったようなていで話しは進みますが、実際は麻理自身から出現した小森と言う人格であって、本物の小森はそのまま存在します。

    多重人格はストレスが引き金と言いますが、麻理の背景などが徐々に明らかになり、最終的には小森の人格は消え、本来の人格の麻理に戻ると言うお話。

    麻理の心の傷や葛藤、それを乗り越えて行くヒューマンドラマのような作品で、よい意味で裏切られました。

    by 匿名希望
    • 6
  4. 評価:5.000 5.0

    深い作品です

    麻理ちゃんの可愛さにつられて読みましたが、最後のどんでん返しに脱帽。1回目読んで「ん?どういうこと?」となり、2回目読んで「なるほど…!」となり、3回目は小森人格のキモさにニヤニヤしながら読みました。
    幼少期の改名のトラウマと、下心ありありの目で見てくる男、嫉妬羨望の目で見てくる女子、圧の強い母親のストレスにより別人格を生み出してしまった麻理。こういうった事例は心理学的にもあると思いますが、別人格が実在する人物なのと、本人と接触したのが漫画ならではで面白いです。
    何度も読み返す大好きな作品です。

    • 3
  5. 評価:5.000 5.0

    とても好きな作品

    最終回まで読みました。ガッツリネタバレしています。

    学生時代の自分自身を確立できず、他人や家族の評価に依存せざるおえない閉塞感や息苦しさの果ての精神分裂なんとも切ないです。美人出あるが故の周囲の称賛と自分自身との中身のギャップでしょうか…。
    残念ながら私は麻理のように目立つ学生ではありませんでしたが、向かいに住む引きこもりの男性に自由を一方的に感じ、憧れてしまう気持ちはわからなくもないです。だからといって尾行、不法侵入はダメですが…

    きちんと説明がされていませんが、麻理の母の視点から見れば、祖母もなかなかな毒親と感じました。ラストできちんと家族で和解できた風景もあり安心しました。

    見事だと思ったのは、両想いだったのにもかかわらず本物の麻里の精神が戻ることにより、友情に戻るところでした。あの2人はもう、卒業以降は徐々に疎遠になっていくような気がして、とてもせつないです。

    • 2
  6. 評価:2.000 2.0

    絵は綺麗でも

    はじめまりがあんまり可愛いから読みたくなって詠みました。話も中盤まで面白くて不思議で謎とき気分。なんとかモブたちにはばれずにまりとしてキモオタがやりくりするのもハラハラ。美少女がキモオタと入れ替わったのかなって思って所在をあんじてハラハラしてましたが後半どうした?入れ替わったおかげでまりではなくまりの友人(厳密にはキモオタの友人だが)を好きになってってしまうーなんていう所はよく描けてるけど。最後まで読んだけどラストがちょっと意味不明でした。

    by 匿名希望
    • 4
  7. 評価:4.000 4.0

    どういうことなのか?

    後をつけててまりちゃんが振り向いたら何故かまりちゃんになってた…?
    コメントでは二重人格とかなんとかって書いてあったりするけど、うーん?
    依ちゃんがいなかったらなんかいじめられそうな感じのクラスメイトだよね。
    確かに藁にもすがる思いで助けてほしいよね…。
    例えば自分がちょっといいなと思う人にいきなりなったら怖い。
    っていうか家族全然気付かないけど、大丈夫なんだろうか…。

    • 1
  8. 評価:5.000 5.0

    まりは自由でダラダラしてる小森が好きだったんだよね。そして自分にはないその自由さが羨ましくて、ずっと見ていた。小森になりたかった。だから現実逃避を含め、つくってしまった。自分の中に。。だからぼくはまりの中。

    小森は小森でまりが羨ましくて、依は依でまりが羨ましくて。

    みんなそれぞれ家庭内や自分自身に悩みや闇があったけど、それが解決されて良い形になって良かった。

    by 匿名希望
    • 1
  9. 評価:4.000 4.0

    マンガだからこそ。

    最初は男女の入れ替わりものかと思いました。
    でも実際は麻里が逃避したくて自分の中で作り出した実在の人物って落ちになるわけですが、これがなかなか秀逸だなと思いました。
    現実で『入れ替わってる。私の中にいる』って言われたら本物の小森と同じように『騙そうとしてる』と『病院いけよ』と思う。
    でも、マンガだからこそ読者は入れ替わりをスムーズに受け入れそれがミスリードに繋がる。伏線もたくさん張ってあったので読み応えはあった。

    • 0
  10. 評価:3.000 3.0

    男女入れ替わり者ですが。

    この作者の漫画は、好みでよく読んでいます。男女の心が入れ替わったストーリーですが、異なるのは、まず、男性の心が入った女子高生がいても、その逆の女子高生の心が入った男性が見えてこないこと。なぜこのようになったかと言う事は置いといて、その女子高生の日常なりが明らかになっていくと、同時に、謎も見えてくる。ストーリーが進むにつれて、主人公の女子高生の神秘性が気になる。

    by k_koki
    • 1
ネタバレあり:全ての評価 1 - 10件目/全214件

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