4.0
ものすごい連鎖
第二部に出てきた人たちの十数年後のお話でした。
第四話で、ウルフがラインハルト(イザークの友人)を射殺したちっちゃなヴォルフィ坊っちゃまだったことがわかります。
そういえば、エンマーリッヒ家はアメリカに行くというくだりがありましたっけ。
しかし、ラインハルトと不倫中だった頃のフローラは自分が年増なのを気にしていたのに未だにこの美しさとは!美魔女通り越して化け物(笑)
マラベルとウルフの惹かれ合う運命は更に次の世代に引き継がれ、まるで本編並の因縁の深さを感じさせられます。
ですが、主人公たちに救いのなかった本編とは違い、窓の呪縛を受けなかった彼らに待っていたのは更なるどんでん返し!
ドリィが良い狂言回しになっていて、振り回された後の読後感は、なんなんだー!と思いつつもホッとします。
大戦前後のアメリカの背景も楽しめるし、なかなか読み応えのある作品でした。
最後だけ、やっつけ感があるのでマイナス1。
- 7