4.0
自虐のたくましさ
客観的には結構悲惨で、自虐に満ちているが、江古田ちゃんの日々は、生き方として、とてもたくましい。
惨めな現実を、江古田ちゃんは(ないし作者は)独特な感性でもって、笑いに変えながら生きている。
ハードな日常を生き抜くには、それを笑い飛ばすことがひとつの手段なのだ、ということを教えてくれるような漫画。
私はケラケラ笑って、不思議と「まあ、明日もちょっと頑張るかな」と思えた(本来、そういう漫画でもないだろうが)。
どれほど悲惨な毎日でも、それが誰かにとっての笑いになるとき、それは多分、既に救われている気がする。
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