5.0
死-刑制度の是非
新米刑務官と様々な死-刑囚の関わりを通して死-刑制度の在り方を問う作品です。
恐らくは死-刑反対の立場から描かれているのでしょうが、何年たっても全く反省の色がなくわがまま放題の受刑者や、常人の理解の範疇にない身勝手な理屈で殺-人に及び反省どころか勘違いしたファンにちやほやされて調子にのっている受刑者など、「更正の見込みのない犯罪者」を描くことで通りいっぺんの死-刑反対論にはなっていません。
主人公の出自には無理がある気がしますが…冤罪ってああいう自ら買ってでるものは稀でたいていは見込み捜査と世間の偏見や決めつけから作られるような。
いずれにせよ勉強になる作品なので子供たちと読んで死-刑について考えるきっかけにしたいです。
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