みんなのレビューと感想「源氏物語 あさきゆめみし 完全版」(ネタバレ非表示)

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  1. 評価:5.000 5.0

    涙なしには読めません☆☆☆☆☆

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    大好きな、大大大好きな作品です。
    子供の頃この作品を読んでいたお陰で古典の授業で源氏物語が出てきたときもすんなりと理解出来ました。
    藤壺、紫の上、葵の上、夕顔に明石の君、そして末摘花、数多の女性達が登場しますが全て大和和紀先生の描いた顔がパッと浮かびます。
    これまでに何度か映像化されましたがこの作品には到底及びません。
    それぞれの心情がとても丁寧且つ繊細に描かれていて何度読み返しても涙が溢れます。
    光源氏のことを単なるプレイボーイと言う方もいますが、この作品を最後まで読めばそんな単純なストーリーではないことに気付くでしょう。
    女三宮の降下で紫の上の光源氏への愛は氷のように冷えきってしまいます。
    けれども自分の死の間際に泣きじゃくる光源氏の姿を見て愛は冷めていなかったのだと気付く場面が素晴らしい。
    光源氏は亡き母の姿を追い求め、母に似た藤壺を愛し、藤壺の面影を探し続けるなかで紫の君を屋敷に迎え入れますが、生涯で一番愛した女性は紫の上だったのでは…と思わせてくれる結末です。
    購入を検討されている方は是非読んでみて下さい。

    • 28
  2. 評価:5.000 5.0

    さすがは超一流の原作

    始めから終わりまで全てが奥深く、まずは物語そのものが芸術です。
    ここで終わってしまうの…?と思わせがちな最後まで語らない終わり方も、そこで終わることが完璧だと思える半端でない、なんとも余韻の残る形です。
    そして、原作のイメージ通りの人物の描き分けや、画力の完璧さにも圧倒されます。
    もう一度じっくりと始めから読み直すつもりです。
    四季や色彩や香りなどに、この作品を通してもっと感受性を持ちたいと思う様になりました。
    様々な女性たちの個性も素晴らしく、一人一人に学ぶべきところが沢山あります。本当の文学作品の別格差を感じます。

    by 真早
    • 28
  3. 評価:5.000 5.0

    さすが大和和紀先生

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    難しく思える古典文学もこの作品から入ればすんなり理解出来て勉強になります。
    時代は移り変われど様々な恋愛模様は現代と変わらない心情なのだと感じられます。
    高貴な身分の人でも嫉妬もする。

    光源氏の藤壺の宮に対する禁断の恋。
    決して成就されることのない藤壺への思いを募らせるが故に枯渇する心を満たすべく様々な女人を求めます。

    やはり哀しいのは紫の上。
    最も寵愛されながら、自分を通して源氏が他の誰かを愛しているのだと感じてしまうところも切ない。
    源氏の身分なら仕方がないにしても度重なる浮気に心を痛め
    愛し合いながら光源氏との子供に恵まれず明石との子供をどんな気持ちで育てていたのでしょうか。
    それを託される紫の上の人柄や教養を考えれば素晴らしく人間の出来た方であり
    また、期待を裏切らずに立派に育て上げる愛情深さ。
    我が子を手放す明石に対して情けをかけるほどの人間性には恐れ入ります。
    男性の心を惹き付け男性が決して離さない女性という感じ。
    そんな彼女も、女三ノ宮の降下では何かが壊れた様に失意の底まで堕ちて出家も考えるほど打ちのめされます。

    光源氏と関わる全ての人間が否応なしに翻弄され、登場人物の誰もが人間の綺麗な部分や汚ない部分を全て晒しても
    人として魅力的でキャラが立っている。

    光源氏の藤壺への想いからの様々な行いが、繋がりのある末代までの登場人物の気持ちに葛藤をもたらします。
    自分が犯した過ちに因果応報があることも思い知らされます。
    これほどまで深みのある長編小説を大和和紀先生が解りやすく見応えのある美しい画力で表現している芸術的作品。
    優雅な世界観を繊細なタッチで描き出しています。
    これ以上の源氏物語を私は知りません。

    by 匿名希望
    • 10
  4. 評価:5.000 5.0

    華麗なる平安絵巻

    学生の頃 古典の先生から薦められて読み始め
    今では 愛蔵本です☆

    超大作 源氏物語を分かりやすく漫画で
    読むことが出来るなんて。。感動モノ

    光源氏の星の数ほどいる女達を 少しずつ特徴を変え
    見事に描ききった作者に脱帽です
    個人的には 葵の上・紫の上・明石の上が好きですね☆
    学生の方にも オススメ♪

    • 14
  5. 評価:5.000 5.0

    もー大好きな作品です❤️

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    最初のあさきゆめみしで、宇治十帖まで読んだにもかかわらず、完全版の書籍も購入し、イラスト集も購入したくらい大好きな作品です‼︎

    源氏物語の中で、私は紫の上が一番大好きです。
    ただ源氏の君だけをお慕いし、愛し、愛され、育てられ、子どもは授からなかったけど周りの方々にも支えられ愛され生涯を終えた素敵な女性に、今も憧れます。
    そして物語とはいえ、千年以上前から恋愛事情はそれほど大きな変化はなく、純愛、不倫、略奪愛、嫉妬や妬みなど恋愛ほぼ全てのパターンが網羅されている。

    そして、十二単の模様がとても細やかで、これほど丁寧に細かく書かれている作品を私はみたことがありません。

    学生さんは、この作品を読めば、古典の授業の源氏物語を更に楽しめると思います。

    by 水帆
    • 9
  6. 評価:5.000 5.0

    単行本でのレビュー。

    もともと歴史的な話しに興味があり、借りたのがきっかけで軽い気持ちで読み始めたら面白くて止まらない‼
    文字は多少多いかもしれませんが、分かりやすく描写も丁寧かつ繊細です。
    必ず同じところで泣いてしまう…
    本でここまで人を惹き付ける作者さんの表現力に脱帽です。
    他作品も単行本読みですが、どれも期待を裏切らない‼



    休日の暇な時にゆっくりと読んで欲しい作品です。

    • 7
  7. 評価:5.000 5.0

    源氏物語の勉強に詰まったら読む本

    懐かしい~~、と言ったら齢がばれますが、よい本に再会しました。
    パソコンで見ると、こんな感じになるのか、という感想まで出てきます。
    気を取り直して…
    古典の時間、源氏物語は勉強しますが、部分的に、とびとびに学ぶ、という人がほとんどなのではないでしょうか?
    これでは、ちっとも、楽しくも、おもしろくもありません。
    古典の教材、ということを忘れて、物語を楽しむなら、この本が最高です。
    今学校の授業でやっているのは、この部分か、ということが解れば、理解も、解釈も深まります。
    古典の授業で投げ出しそうになったら、この本を読みましょう。きっと興味が持てるようになります。

    • 0
  8. 評価:5.000 5.0

    私はこれで源氏物語を知りました

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    古典の授業で習う源氏物語をこれほど芸術的にまたかつわかりやすく構成された作品は他に類をみないと思う.十二単など細部まで明確に書き込まれた美しい絵柄、風景.大和和紀さんならではの和の表現.絵柄だけでなく人物描写も巧みであの難解な古典をよくぞ漫画にしてくれたと感動します.おかげで原作(とは言っても現代語訳ですが)もすらすら読めるようになりました.
    紫の上が愛の永遠を悟って亡くなるシーンは原作には描かれていませんが素晴らしい解釈だと思いました.

    • 5
  9. 評価:5.000 5.0

    大好き

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    好きな作品のひとつ。
    昔は勉強目的で読んでいたけれど、今は娯楽作品として読んでます。

    なかでも好きで繰り返し読んでいるお話しを紹介します。

    其の四
    藤壺と一線を踏み越える
    が、秘める恋に耐えられず形代にと若紫を迎える

    其の五
    末摘花との出会い
    生活の為とはいえ、手引きした女房ひどくない?
    其の十七では
    須磨から帰ってきた源氏と末摘花とのその後が描かれてます、ほほえましい

    其の六
    60歳にもなる源の内侍を、今をときめく二人の若者、源氏と頭の中将が取り合い、おかしなことに

    其の十
    葵の上亡きあと、15才の紫の君をとうとう大人にしてしまう源氏

    其の十六
    六条の御息所が源氏に自分亡きあと、決して娘の斎宮には手を出さないでと遺言する

    其の二十三
    夕霧と雲居の雁のかわいい恋愛、でも周りが認めてくれない、いじらしい

    其の二十五
    玉鬘登場
    あまりの美しさに理性が負けそうな源氏
    ギリギリの所でとどまっていたら、ひげ黒の大将にとられた、やられたね

    其の二十九
    夕霧と雲居の雁がやっと結婚
    しかし、三十六から三十九では友人柏木の未亡人となった二の宮と浮気してしまう
    とても不器用な夕霧、お気の毒なのは二の宮様

    其の四十
    紫の上死す
    ここから哀しみやつれる源氏
    ラストに向けて回想、恋人たちとの別れのシーンが続きます

    其の四十二
    源氏の君死す

    古典文学を読みやすく楽しませてくれて感謝しかありません
    これからも何度も読みます

    • 3
  10. 評価:5.000 5.0

    大作、名作です。

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    古典文学の最高傑作が現代に蘇った大作、名作です。
    内容もさることながら、絵が本当に美しい。芸術作品の域です。
    子供の頃、季刊誌連載だった為になかなか先が読めずもどかしかった記憶がありますが、とんでもなく細かな描写だし、他作も連載していたのでやむを得なかったのだなと思います。
    源氏の君はどんなに言い繕っても結局「女にだらしない」人。
    関わった女性達それぞれが魅力的だったからこそ救われている気がします。
    花散里の君や末摘花の君が穏やかに幸せに暮らしていくのに比べ、美しい方々が総じて苦しめられるのもまた深い。
    特に紫の上は幸せだったのかと考えると、心に引っかかるような読後感があります。

    by 匿名希望
    • 3
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