5.0
私の青春漫画
私の青春漫画。
ミステリ部分が単純に面白かったことはもちろんだが、だらしない金田一少年が不意に見せる、「妙に出来た人間」としての顔が好きだった。
「異人館村」で犯人に放った絶叫、
「飛騨からくり屋敷」のラスト、ある意味での「共犯者」への捨て台詞、
「黒死蝶」で燃える館を見ての呟き、
「雪影村」のスタンド・バイ・ミー的なモノローグ。
嗚呼、思い出は尽きない。
昔は、ドキドキしながら読んだ。
今では、昔の友人に会うような、不思議なノスタルジーが込み上げる。
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