5.0
悲しく切なく美しい
まず、ふし遊を先に読んでからこちらの玄武・・・を読むことをオススメします。
玄武の結末はふし遊で触れられているため、最後が美朱と鬼宿のようにはならないことをわかっていて読む・・・もう、なんで最後に泣くことをわかっていながら読まなきゃいけないのか・・・でもやっぱりぐいぐい引き込まれてやめられないですね。
ふし遊同様、今回も容赦無くまさかあの人が⁈という悲しい別れがあります。
とにかく女宿が見ていて痛々しすぎる・・・最後に彼は前向きに生きて、多喜子や七星士達との約束を果たして生き延びますが、それにしたって、今回女宿ほど大切な人を喪っている人はいないでしょう。
更に独りで多喜子を思いながら100年て・・・切なくてもう泣かずにはいられない。
ふし遊も第一部の終わりで号泣でしたが、玄武の結末での号泣とは涙のワケも質も違います。
ふし遊があってこその玄武ではありますが、ふし遊よりも玄武の方が話はじっくり作り込まれている気がします。
ふし遊は朱雀と青龍同時に巫女が現れたばかりに青龍側の扱いが敵キャラなのですが、玄武は純粋に七星士それぞれの過去や性格を味わうことができるし、読後感がふし遊に比べてずっしりときます。
ふし遊は私の中では殿堂入りですが、玄武の方が好きです。
2018年4月からいよいよ白虎仙記のコミックが発売されました。
鈴乃は生還するわけですが、こちらもまた期待せずにはいられませんね。
早く読みたいです。
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