5.0
昔読んだときと別の気持ちで
原ワールドの作品は誰も悪くなくなってしまうので、若いときに読んだときは御都合主義で綺麗事すぎて下巻まで読みませんでした。
あれから十年以上たち、違う感情でひきつけたれるようになりました。
清盛のイメージがかわり、歴史だからこそのその時代だからの出会いが若菜ですし、清盛だからこそあやかしが魅せられたのもなんだか理解できてしまいます。
平安の時代だからあやかしが横行し、帝と上皇、源と平、怨念渦巻く京の都の話があっての日本史ですから。
時代の波間にこんな物語が織り込めるのが、原さんらしくて良かったです。
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