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雨ニモ負ケズ
宮沢賢治の書いた「雨ニモ負ケズ」そのもので、人のために自分を犠牲にし、相手が幸せなら自分も幸せ、いつもにこにこ笑っている、そんな慈愛に溢れた主人公「ドンちゃん」の作品です。
10年以上前、自分を強く保てず心が壊れかけていたとき、自分自身を見つめ直すためにこの本をもらいました。
人を思いやること、人を愛すること、自分の罪を認め省みること、人生はやり直しがきくということ、たくさんの大事なことをこの本で教えられました。読んでいてツラい箇所もありましたが、私にとって人生のバイブルです。
若くしてこの世を去ってしまった土田先生の代表作と言っても良いと思います。ドロドロとした人間臭さがとてもリアルに描かれた作品です。
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