4.0
面白い。
ここまでの性悪女(悪女)を見たのも久しぶり。ワルっぷりと言うか悪人っぷりが際立ってる。映画やドラマにしたら、完全に主人公が食われてしまうほどの存在感になると思う。(脚色されず、忠実に描かれたら、の話)
あの悪女にスポットを当てたストーリーであれば、ただただあの島を出て育った都(故郷)に帰りたかっただけなのかもしれない。トラゴの愛情と思いやりと想いが、結果的にそれを阻んでしまったのも、運命の悪戯だろうか…
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ここまでの性悪女(悪女)を見たのも久しぶり。ワルっぷりと言うか悪人っぷりが際立ってる。映画やドラマにしたら、完全に主人公が食われてしまうほどの存在感になると思う。(脚色されず、忠実に描かれたら、の話)
あの悪女にスポットを当てたストーリーであれば、ただただあの島を出て育った都(故郷)に帰りたかっただけなのかもしれない。トラゴの愛情と思いやりと想いが、結果的にそれを阻んでしまったのも、運命の悪戯だろうか…
以前、この作者の「花園メリーゴーランド」という作品に星五つをつけたのだが、はっきり言って私は「花園メリーゴーランド」が全く好きではない。
好きではないのに星を五つつけた漫画、というのは、そんなにないと思う。
本作を読んではっきりしたことは、ミもフタもない言い方で申し訳ないが、私はこの作者の漫画が全然好きではない、ということだ。
しかしながら、この人の漫画の技量は、認めざるを得ない。
「花園メリーゴーランド」は、前近代的で閉鎖的な村社会における人間たちの姿を描いた。
本作はさらに舞台が退行(差別的な言い方だが)して、文明ほぼ皆無の島社会である。
何がすごいって、作者がどんな人生を送ろうが閉鎖的な村社会と島社会の双方を「経験」したはずはさすがにないと思うのだが、どちらも異様なリアリティーと迫力をもって描かれている点である。
いったいどういう種類の想像力を持ち合わせているのか、マジでわからない。
何でこんなものが描けてしまうのか。
「花園メリーゴーランド」も、本作も、表現されていることは、基本的には同じだ。
それはつまり、人間という存在の、薄汚くて生臭い、綺麗ごとでは済まない生命力みたいなものだと思う。
作者がそれを肯定しているのか皮肉っているのか、私にはイマイチ、わからない。
おそらくそのどちらでもなくて、人間というものを、ただ見つめる、というのに近いと思う。
また、「花園メリーゴーランド」も本作も、一見すると現代社会とは縁遠く見える特殊な社会の人間模様を描くことによって、結果的に、現代社会の本質を照射する、というような、何だか社会学の論文みたいなことを漫画を通じてやっている気がするのだが、そのへんはもう、難しすぎて、私にはわからない。
いずれにしても、この作者の表現方法というものが、個人的には決して、好きではない。
それでも、この異常な想像力と筆力は、どういったって認めるしかない。
流されてきた女の自分勝手さに本当にむかついた。親切にする必要ないやん!と思いながら読んでた。食べるもの1つにしても、ワガママ過ぎるし、助けてもらった恩さえもかんじてない。島の女にはない、色白で柔らかい感じの女性ぽさがあるからが調子のりすぎ。
現代風ではないから、興味深くみる方もいるのだと思いました。
女性がおっぱい丸出し、子供に至っては、マッパだったりする時がありますが…全くエロスを感じずにみられました!(笑)時代背景のお陰ですね!!
時代設定が古代、集落での争い、外部からの侵入者とストーリーはどんどん進みます。全部で5巻ですが最後まで楽しめました。
エンディングはちょっと意外性有りでしたね。
現代から離れた不思議な世界。
まだ見始めたばかりですが引き込まれていきます。
花園メリーゴーランドで知った作家さんですがこういう話も描けるのですね!
なんとも言えないこの世界観、今花園メリーゴーランドも買って読んでますが、どちらも土着的て�か懐かしいとは違うざわざわ感が凄く好きです😅
今回は平安時代のお話ということですが、作者さんの作品は絵はあんまり好きじゃないのですが、生命力を感じて惹かれて読んでしまいます。
柏木ハルコさんの絵に最近ハマりました。全く新鮮な、無料でプロローグを、読んだのですがどうなるのか気になって仕方ないです。
こんな島、まだ知られてない世界が今もあるんだりうな。世界の何処かに。
血縁をかたく守り続けるって滅びることはないのかなぁ?