第260話 止まれない男たち

あらすじ

●あらすじ/日本陸連から強引な短距離転向の勧誘を受け、軽井沢で行われるリレー日本代表選抜選考を兼ねた強化合宿へ招かれた雄介。桧山をはじめとする日本を代表する短距離ランナーたちは、突然やってきた短距離は素人の雄介に強い拒絶反応を示していたが、雄介の実力を目の当たりにして驚異に感じだしていた。合宿4日目、400mリレーの試走2回目直前。桧山は先輩の岡本に、雄介の実力のすごさを説く。だが当の雄介の気持ちは…(第251 話) ●本巻の特徴/経験のなかった短距離でも素晴らしい走りを見せる雄介だが、結果とは裏腹に、心の中は波切島の仲間たちへの郷愁でいっぱいになっていた。しかし「イヤな事でもやる時は一生懸命が大切だ」という亡き父の言葉を思い出し、必死に走り出す。長距離専門だった雄介は、短距離走者として新たな歴史を刻むのか…!? ●その他の登場人物/桧山(100m、200mの日本およびアジア記録保持者)、堀田宏樹(日本陸上連盟の副会長で、国際強化本部長でもある。雄介の父・健介とは中学時代からの旧知の仲で、お互いライバルだった)、壱岐健介(雄介の父。波切島高校陸上部で監督をしていたが、9年前、海に落ちた奈緒子を助けるため入水し、命を落とす)、壱岐和子(雄介の母。健介亡き後は看護婦をしながら大介と雄介を育てた)、壱岐大介(雄介の兄。思いやりが深く、周囲からの信頼も厚い。九州大医学部4年生)、篠宮奈緒子(大学2年生。小学生の頃、溺れていたところを雄介の父・健介に救われ、九死に一生を得た。

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