第三百十四手/千年縛り

あらすじ

▼第308 話/時報▼第309 話/街▼第310 話/スクープ▼第311 話/記事▼第312 話/特対室▼第313 話/メッセージ▼第314 /千年縛り▼第315 話/愛というもの▼第316 話/人間▼第317 話/メール▼第318 話/限界 ●主な登場人物/氷室将介(プロ棋士・8段。伝説の棋士・御神三吉の孫)、滝川幸次(プロ棋士・実力名人戦第5代名人。将介のライバル)、佐伯宗光(プロ棋士・8段。かつて将介に敗れた天才少年棋士)、立原(毎毎新聞で将棋を担当する女性記者。将介に好意を持っている自分にようやく気がついた) ●あらすじ/名人戦挑戦権をかけての第57期A級順位戦は、プレーオフに持ち越された。佐伯との対戦になるその決戦を翌日に控えた将介は、周りの心配をよそにリラックスしていて、取材に来た立原と食事に出かけた(第308 話)。▼将介は孤独なのではないかと思った立原は、彼をボウリングに誘い一緒に楽しむ。だが、それは余計な気遣いだった。将介は「オレはひとりが辛いなんて思ったことはねえ。一番辛いのは負けることだ」と告げた。立原は、将介対佐伯戦についてのコメントを滝川からもらわなければならず、電話をかけ続けるが、滝川はその電話に全く出ようとしない(第308 話)。 ●本巻の特徴/プレーオフが始まる前に滝川は「今期の名人戦は、待ち時間制限なしの一番勝負で闘いたい」と告げた。いよいよ始まる将介と佐伯の対局。報道陣、関係者をシャットアウトした対局室で、決戦が始まった。しかし、将介は序盤誰もが予想しなかった、負けに向かうような指し手を進める。また立原は、将介のことを好きになったと自覚し、思い悩み始める。そして将介もまた、立原に惹かれている自分に気が付いたが…。 ●その他の登場人物/刈田升三(プロ棋士・9段。将棋界の重鎮であり、将介の母親である銀子とはかつて恋仲だった)

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