5.0
読み応えがある
絵のタッチや台詞はちょっと昔っぽくて好き嫌いがあるかもしれないが、ストーリーは読み応えがある。
家族がバラバラになっていく様子、
主人公が豹変していく過程、
愛人の燿子さんが狂っていく様子など細かく描いてあり引き込まれる。
特に家族思いで仕事に真面目な主人公が金や地位、女性関係に溺れていき、自らの欲望に忠実に生きていくにつれて傲慢で強欲になる姿は人間的で危うく目が離せなくなる。
同時に共に長い時間と空間を共有してきた家族の絆も綻び始める。
夫婦や家族とは何なのかを考えさせられた。
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