3.0
古きよき、だが
古きよきホラー漫画時代を思い出す短編集。
表題作は「怖い昔話」風の一編。
これは今まで色んなホラー漫画のレビューに書いてきたのだが、幼い頃、従姉の家に行くと必ずホラー漫画雑誌が置いてあって、それを読むのが楽しみだった。
もちろん、あの頃のドキドキみたいなものは永遠に戻らないのだが、私にとってはひとつの原体験みたいなものだったと言ってよいかと思う。
そういうわけで、この種の漫画を読むときは、いつも一種の懐かしさと慕わしさを覚える。
それだけで十分と言えばまあ、そうなのだが、大人になった今でも楽しめた、と言うには、本作はちょっとパワー不足のような気もした。
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