【ネタバレあり】まんがグリム童話 廓源氏のレビューと感想

台詞のテンポが良い

立ち読みで、
「あぁ、源さんが粋でかっこいいなぁ」と思ったので、
少しだけ読もうと思っていたら、全話読んでました。

好みは分かれるかもしれませんが、
勇み肌の江戸言葉と、
江戸特有の粗めの廓言葉がテンポ良く響いてきて、すらすら読めました。

少しずつ垣間見えてくる人間模様や、
源さんの心の内や事情なんかも、
じっくりと深みを増してきます。
「源氏物語」の登場人物の名だけあってか、
それぞれの立ち位置や微妙な心模様が源氏物語に近しく、
そこも読みやすさのひとつでした。

時々の読み切り？は、
ちょっとした箸休めに。
内容はレディコミなんで、まんまなんですけどね(笑)

単行本買ってた！

書店で表紙買いした作品でした。
紙の本は引越しで紛失してしまって悲しかったので、こちらで今作を発見できて飛びつきました。
源氏物語がベースですが、解釈は作者様のオリジナルなので名前が同じ登場人物がいるな～って程度の方がしっくりきますし、何の媒体か忘れましたが作者様が苦労した旨を語られていたので最後がしっぽ切れのような終わり方でも仕方ないなと思えました。
個人的には、藤壺のくだりはもう少し欲しかったかなと思いますし六条がいい人？過ぎて切ないですね。葵は魅力的でいい女です！
美男美女は、目の保養になりますし衣装もとっても綺麗です。

面白かった

時代ものが好きで、遊郭を舞台にした物語もよく読みます。
こちらは源氏物語をベースに描かれていて、源氏物語を読んだことのある人には登場人物がこちらの人物がどんなキャラクターでかかれているかも楽しめる気になる作品と思います。
絵も妖しく色っぽいので好きですが、六条の結末で配信が終了していて残念です。
本では続きがかかれてるのでしょうか。
源氏の過去や、若紫との今後をまだまだ読みたかったです。

読みごたえあり

まず、登場人物たちの顔、体の線が綺麗。美しい。くだらない男たち、騙された女たち、郭の世界はつらいことばかりのようでも、惨めなままでいたら苦しいだけだから、そこで華を咲かせて負けずに生きるたくましい姿勢は凄いし、そうじゃないと逆に生きてけないような世界がみえる。

廓の花魁と男を源氏物語の登場人物に準えてストーリーは進んでいきます。
源氏と六条、夕顔が絡んで…
元々の原作『源氏物語』をよく踏んでると思います。割と古い感じの絵は好みがわれそうです。話の内容は面白いので気にならない人はおススメです。

昔もあったかも

源氏の話は、一夫多妻&何股もかけた男の話だから、郭話にはもってこい。何の違和感もない。いろんなアレンジが可能。江戸の昔から、源氏物のパロディはあった。歴史ある系統。さすがの安定感。絵も耽美的でいい。

おもしろい

廓物が好きなのでとても良かった。男女の愛憎劇。好きになってはいけなくても女はカラダを重ねると好きになってしまうこともありますよね。とくにイラストも綺麗なので読みやすいです。オススメ

源さんの男は女が弱ければ弱いほど愛しくなるって台詞に感動‼夕顔に惚れた自分に言っているんだろうけど素敵。源氏物語に出てくる女たちの名前で花魁ってどんなだろうって思ったけど、なかなかストーリーもあって良い。

坂東先生の綺麗な絵で、源氏物語を舞台を吉原の廓に置き換えたストーリーなんですね。
変に可愛らしくない絵が吉原と源氏物語にマッチしていてまだ途中までですが、続きを読むのが楽しみです。

グリム童話のシリーズは元の話がかわいらしければかわいらしいほど怖さが増します。源氏物語は他でも漫画になってたりするので内容をよく知っていて、それでも読んでしまう魅力があります。