【ネタバレあり】最上階のレシピのレビューと感想

表題作と短編3本。軽く紹介しておきます。

表題作
詳細は説明の通り。1か月の研修旅行中ちっとも進展しなかったｼｷと十条。社長に十条も参加する会議中ﾛ●ﾀ-を入れさせられ、、、心配した十条が追いかけて来て、、、。ｸｰﾙで美人なｼｷがHではビッ●なところとか、なのに十条の事になると純情になっちゃうところとか。旅館で布団をズリズリする二等身ｷｬﾗのｼｷはﾎﾝﾄかわいかった。

「ﾛｰﾄﾞ〜」
春休みに主人公が旅に誘った物静かでﾐｽﾃﾘｱｽなｸﾗｽﾒｲﾄは以前映画館で男と幸せそうにキスをしていた。男と居たのはその一度だけでそれ以来一人。ろくに話もしたことなかった二人が旅をするうち、、、。ギャグ要素はなく静かで叙情的な作品でした。

「盤石〜」
戦地から4年振り帰った主人公を待っていたのは幼馴染みだけだった。身に覚えのない脱走とスパイの容疑の潔白を当局に訴えようとする主人公を幼馴染みが無理矢理、、、。終戦間際の戦時中のお話です。国への忠心から軍服を汚す事を躊躇いつつも何度も汚しちゃうとか健気なのにﾊｼﾀﾅくて好きです。話もそうですがHもシリアスで重めですが一応ハッピーエンドしますのでご安心を。

「加虐の〜」
ｻﾃﾞｨｽﾃｨｯｸな性癖で女と長続きしない主人公(ﾘｰﾏﾝ）に、密かに片思いしてた親友(ｹﾞｲ）が頑丈な男を試してみないかと誘う。乱暴で酷くて優しさの欠片もない抱き方だったが普段挑発的な親友の見たことない従順さに主人公の加虐心は乱され、、、。酷いHもさることながら痛そうなのに受け入れる受けが健気で。乱暴なエロが好きな私には良作でした。

総じて男らしい体つき同士の絡みなので中性的な体型が好みの人には少し注意が必要かも。ガチムチじゃないけど程よくついた筋肉とか骨格とか描くのが上手い作家さんです。あと顔も好き嫌い分かれると思います。私は気にならなかったけど今流行りの顔ではないので気になる人は試し読みで確認した方が良いかも。

あと、どれも短編〜中編の長さなりの内容の濃さです。物足りない部分は妄想で補うのが正しい楽しみ方かと思います笑。