【ネタバレあり】ネオン蝶のレビューと感想（5ページ目）

話のすじが…。

ネオン街をあこがれて田舎から出てきた女の子のお話ですが…、
頼りにした叔母が借金のカタに、処女で１９歳の主人公を騙すようにして差し出し凌辱されて、主人公の女の子が、そんな目にあったのに叔母を恨まず彼女の店を支えて頑張るというストーリーは、やっぱり倫理的に憤慨もので、納得がいきません。

面白かった

まず、絵のタッチはすごく好きです。長編なのでストーリーの展開もいろいろあり楽しめたのでついつい追い金して一気読みしてしまいました。最後に桜子がハッピーエンドだったので良かったですが、「現実はその後だよな」とTVドラマと同様に思ってしまいました。

古い作品だと思うけど、無料のところから読み始めて結局最終話まで購入してしまいました。銀座のホステスさんってちょっと憧れてた時代もあるけど、やっぱり大金稼ぐ仕事(しかも女の社会)は大変そうだなと…
結末はちょっと意外でした。主人公は死ぬまでホステスとして生きるのかと思いきや…

倉科先生と上手い絵の組み合わせは最高

倉科先生の原作に絵が上手い方が描いてくれると読みやすくもあり、面白い。

この作品は非常に長いですが主人公の出生の秘密や周囲との確執、それをバネにして成長する姿など引き込まれる要素が満載で一気に読みきりました。

桜子がどんな蝶になるか楽しみ

叔母に搾取され、処女も売らされたけど、決して堕ちてしまわず、前向きに頑張る桜子が、銀座でどんな蝶になつていくのか、楽しみです。三銃士のナイスミドルの手によって、一流のホステスになっていく今後の展開が楽しみです。

中身は…

絵が昭和で重厚感ある感じで、夜の世界が崇高かのように大げさに描かれているけれど、内容はつまり年寄りもおじさんも、結局みんな生涯下半身現役？寝ることしか考えてない人達の話のように思えてなりません。
誰と寝るかでネオン蝶は自分の運命を決めるんだなぁと。結局は体なんですね。

ちょっとひどいところもあるけど

まぁそれもアリなのかな…と思いながら読むべし。
途中で『えーーっ！？！？』ってなる新事実もあり、これはなかなかヘビーだなと思う漫画。
実際自分が主人公ならこんな人生嫌だ（笑）
ただ、最後はまぁまぁハッピーエンドだから良かった。

ついつい読み進めてしまう面白さがありましたが、かなり昔の時代設定でした。佳代が桜子の処女で借金の帳消しを頼むとか、犯罪ですし。まあ、ネットが無かった時代は闇に葬られた事件がものすごい数あったんだろうなー、なんて思いました。あと性描写は男性目線であまり共感できなかったです。

おもしろかった！

憧れのおばちゃんの指導の下、頑張る、初々しい桜子からはじまって、後半、ヤクザが絡んでゴタゴタしたあと、お店のママになって、結婚することで夜の世界から身を引きます。ハッピーエンドでよかったー。もっと、ママでいる頃のお話も見たかったけど。

絵があまり好きではありませんが、バブル崩壊後の日本の夜をしっかり描いている漫画です。桜子が強く正しく生きていく夜の世界、応援したくなる作品。またパトロンという存在を汚く思っていた先入観も、お互いに必要な存在として生きていたのではと考えさせられます。