5.0
汚部屋は大変だがハッピーエンドです。
汚部屋育ちの主人公が、大学で良い友だちに出会い、友だちの助けを借りて毒親から逃げる話です。
複雑な家庭環境で育ち、気づいたら母親とふたり汚部屋で暮らしていた主人公。
母親は一見優しいようですが、現実から目をそらし、娘のことをきちんと見ていません。
汚部屋ではなかったが、毒親との共依存関係のつらさは、私もよくわかります。
母親が依存してくるのは物凄いキツい。
何をしようとしても反対してくる。母親の人形でいる以外の価値はないのだと、あらゆる機会を捉えて言われ続ける。
逃げ出したくても、『母親の許可がないとできない』 『自分のことより母親を優先すべき』 と思い込まされていたため、反対されるとすぐに挫折してしまっていました。
就職してからそのおかしさに気づきましたが、完全に抜け出られたのは、母から言われるままに結婚してからです。
それでも、最近までは、ほかの兄弟には普通に良い母だったのに、どうして私にだけこんなだったんだろう、私はそれほど価値のない人間なのかな、とことある事につい考えてしまいがちでした。
母と会うときは吐きそうになりながら表向き良い娘のふりをし続けていました。
母を見送って3年くらい経ってからです。やっと 『娘なら私じゃなくても、誰でも同じ目に遭ってたんだ。問題があるのは母であって私じゃない』 と思えるようになったの。
もっと早く抜け出たかったなー。
主人公には、依存に気づかせてくれて、脱出手伝っくれる友だちが大学生くらいでできて、ほんと羨ましい!
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