5.0
留学から戻った王太子は逢いたい人がいた。留学する前に地位や見た目でしか寄ってこない女性が多い中、彼女だけは王太子の身を心配し、持っている知識を総動員して、アドバイスや道中の起こり得る心配事を自分の言葉で伝えようとする彼女に再会したかった。まさかの再会の仕方だったが、言葉より彼女が欲しがっている本をプレゼントする方が喜ぶ彼女の笑顔が見れる事をわかっていた。そして結婚するなら彼女だと確信していただろう。まさかこんな形で彼女の身に危険が及ぶとは予想外だったが、まさに幼き頃からイタズラ好きの王太子は頭が切れる腹黒に違い性格も持っている。彼女を痛めつけた仕返しはきっちり取ってくれて清々しい。ホントに彼女を愛してやまない溺愛ぶりだ。彼女もまた芯は強く周りを気遣う優しさもあり素敵な女性で王太子は人を見る目がやはりある。
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