【ネタバレあり】[小説]Pretty Babyのレビューと感想

甘々&切ない

容姿端麗・頭脳明晰・財閥の子息でスーパーパーフェクトな生徒会長日浦とごくフツーの高校生小太郎（愛称タロ）の恋のお話。

お話はタロの語りで進みます。

何故か自分だけにやたらと冷淡な日浦会長に反感を覚えつつも淋しく感じていたタロですが、趣味の釣りに出掛けた際、危ないところを日浦会長に助けられ、実はお互いに想い合っていたことに気付くのです。

それから恋人としてのお付き合いが始まるわけですが、自らを『並』と自認するタロは日浦会長に釣り合わないと悩み苦しみます。

可愛い絵柄に明るい感じの文章なのに、タロの激しい想いと切なさが響いてきて泣けてきます。
日浦もタロを溺愛しているので、感情の行き違いさえなければ結局幸せなカップルなんですが。

それにしてもタロのモテっぷりが凄いです。
日浦会長はもちろん、タロの親友の槇原、会長の友人で学園の人気を二分する保健委員長の稲葉、稲葉の姉の沙織お嬢様、日浦会長の兄弟達、果てはワンコも？

巻を読み進めるごとにタロを狙う輩がわんさかと湧いて来ます。

素直で人を疑うことをしないタロは何度も襲われそうになっちゃうのですが、あわやというところでヒーローが必ず助けに現れます。

会長のスーパーマンぶりは確かかに凄いのですが、毎回のお仕置きと称したエッチな行為が下手したらイジメっぽく思えて私は好きじゃないです。
一人称が『私』で喋り方や態度が高3にしてはおっさんぽいし。
私には日浦会長の魅力がよく分かりませんが、タロが幸せなら良いです。