5.0
泣ける。表題作の2人がもう泣ける。
エモいとはこのこと。
この2人は、たとえ片方が都会に出て行かなくても終わりがある関係だと思う。
人の噂話しか娯楽のないようなこんな小さな世界じゃ、きっと男同士で付き合って行くのは茨の道。
それを分かってるからこそあえてあのタイミングで想いを伝えたことの意味と悲しさ。
「この町が大嫌い」と言った相手に対して、「俺はお前がいたからこの町のなにもかもが大好きだった」こんな愛の言葉を思いつく作者さんすごい。
町に残った子の方は、親のためや幼馴染が気にしないようにときっと無難に結婚して家庭を持つんだろうと思うとやるせない。
すごく短いストーリーなのに読んだ後もこの2人のことをずっと考えてしまった。
by
匿名希望
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