箱の中の一等星

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あらすじ
妻の在る男と肌を重ねている――。 小説家で自由奔放な友人・齋藤(さいとう)への届きそうで届かない、黛(まゆずみ)の秘めた想いの行方は…。 素直になれない二人の、大人センチBL ※当作品はアンソロジー『レトロBL』に収録されている作品『箱の中の一等星』の単話配信版です。重複購入にご注意ください。
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みんなのレビュー
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好みが分かれそうですが、自分は好きでした
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『災厄にして惑わず』『東京ミドル倶楽部』等々、オジサンなのに可愛くて色っぽい作品もお持ちの嶋二先生。
ただ今回の話は、好みが分かれそうな感じです。
大正頃のレトロな時代で、堅気の黛(まゆずみ。攻め。表紙右)の家に、居候して金を無心しては放蕩し、肉体関係も持つ、同郷の売れない小説家の齋藤(受け。表紙左)。
齋藤は郷里に妻を残しており…。
まず、「恋」ではなく「情」の要素が強い作品なんです。
可愛い甘い恋愛ではなく、情欲、情念、情愛…といった、大人の「情」で溺み取られた関係なので、受け止める印象は人それぞれかも、と思いました。自分は好きなんですが…。
また、齋藤がヒモ同然であり、なのに郷里には妻がいることに、拒否感を覚える方もあるだろうな…と。(実際の所は読み進めるとわかるのですが、それでも不倫が地雷の方は、ご注意を。)
まったく、将来を期待される黛が、何でこんなオジサンのヒモ男に固執するんだろう…と、納得のいかない方もあるかもしれません。
…しかし自分は、何となくこの、自堕落で、脆く弱く、一人では野垂れ死にしそうな齋藤に、愛着してしまう黛の気持ちが解る気がして、憎めない。(あかんやつやー。)
眠る齋藤の首筋の黒子に、そっと尊いものの様に口づけしたり、その黒子を「あの一番星のように、美しいです。」と言う黛の深い情愛が、いい。
「君とこうして、ぼんやりとなにもせず、ぐうたらと過ごしているのが、好きなのです。」
3話ですが、読み応えがありました。星は4寄りの5で。 -
作者がいです。最初に見た作品と絵が少し変わってきたように思いますが、刹那が表現されてて大好きです。
特にこの作品の時代背景とあいまって、すごく良かったです
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