【ネタバレあり】彼女の沈清のレビューと感想

世界観に没入できる

浅いイメージとしては昔昔の中国のお話といった形でしょうか。
主役は盲目の父を養う物乞いの少女と、高齢の貴族に嫁いだ綺麗な少女の2人。
対比を描くばかりではなく、どちらも幸福ではなさそうで、利用し絆され傷を舐めあっていくのかなといった印象。

カラー漫画にありがちな内容の薄いイラストブックではなく、伏線の張り巡らされているであろう濃いお話です。
その為、さくっと読める恋愛漫画など読解力があまり必要でないものをお求めの方には不向きですが、自分が理解できないからと評価下げるのは如何なものかと笑

百合要素がありますが、貴族の奥方となった少女の妖しくも可憐な雰囲気に物乞いの少女が見蕩れる理由も、綺麗な奥方が初めて出会う嫌味ない少女に執着していく理由も納得できます。

プライドばかりが高く、物乞いだけでは満足に食べていけない現実を見ることなく娘を叱る父親、女という性別だけで見下している僧侶など、お綺麗な人はあまり出てきませんが｢暗い｣と言う理由だけで評価を下げるのは勿体無い緻密な作品のように思えます。
願わくば胸糞すぎない良エンドが見たいです。

展開

気になります。
暗くなるようなお話ではありますが、これが現実かな、と思います。
まだ他人にお米などを配るだけの気持ちの余裕がある民がいて救われます。
もっと酷いと、奪い合いだと思いますし、女の子なら若い時に売られていたでしょうに。
あの奥様には何か怪しいものを感じますし、お坊さん、だいぶ変です。
良い人は姐さんだけ、な気がします。
色々気になり、続きを早く読みたいです。
絵も綺麗なので楽しいです。

2人の女の子が可哀想で

生まれて7日で母が死に。父は目が見えず、父が周りに頼みものを貰いながら生き延びた娘。
その娘も成長するにつれ、今度は物乞いになって頭を下げ食料を貰い、父との生活を守ってる。物乞い、盗みをする為人に殴られ、蹴られ、そして、服も体もボロボロで見ていて可哀想でたまらない。
そんな時 、川で浮かんでいる綺麗な服を着た娘を見つけ助けるがその娘は同じ歳の15歳。明日大臣の後妻として結婚する人だった。お礼として式に呼ばれ2人が仲良くなる。。。しかし、初夜で大臣が倒れてしまい若い綺麗な娘は周りから疑られることに。。。介護の手伝いをする為、お屋敷に出入りする事になった貧しい娘だが、盗みをした男2人に襲われ殴られ、蹴られボロボロになって帰ったところ、家を壊された父から盗みをしたことを責められて泣き叫ぶ。
て所まで読みました。絵がとても綺麗です。2人の未来がとても気になる！

切ない…

表紙のイラストを見て、キレイだと思い読みましたが、主人公は手前の着飾っている人ではなく、後ろにいる人なのですね。
生い立ちからして気の毒ですが、大臣の夫人と知り合ってからもなかなか暮らしが向上していかなくて、何ともかわいそうなお話です。女性なのに女性として扱ってもらえず、暴力を振るわれたりどん底の生活をしている主人公が、どのように変わっていくのか気になります。

伏線がすごい！

無料分15話あたりまで読みました。最新までは程遠いですが、かなり伏線がすごい！

過去に遡った当初に出てきた子が主人公だと思ったら違った！あちこちに伏線が引いてあり、読んでいて面白い。

最初の手を繋いでいるシーンから、ラストは呪われた海で、2人で身投げをするのか？というような伏線が描かれているので、悲しいお話なのかな。それとも、乗り越えていくのか。
よくわからないけど、境遇の違う女の子ふたりが、分かち合って生きていく。そんな感じなのかな。

ただ、なんとなく性別を超えた関係になりそうな予感も。主人公が操られているだけかもだけど。。
続きが気になる！

表紙に惹かれ(長文ごめんなさい)

元は韓国の漫画らしいですが、セリフ、擬音など特に違和感なく読めます。フルカラーだし、絵も綺麗です。
表紙に惹かれ無料分だけ読みましたが、純粋ないい人は奥様、姉さん、ご飯屋さんの2人(食糧難になってしまったらどうかわからないけれど)くらいですね。
冒頭のお話のストーリーを見る限り、和尚さんも良い人とは言えない。遠回しに貶し、いいことをしているアピをし、自分の民衆からの評価をセイを使って上げ、盲目なお父さんにお供えをすればいつか見えるようになるとただでさえ食べるものに困っているのに貢がせ、奥様と仲良くなり始めたセイに彼女に近づくなと助言(食べるものに困らなくなり、お供えをしなくなるかもしれないと思ったから？)したりと、今後のストーリーで本性を表しそうです。
また、その言葉を鵜呑みにし、自分にまだ将来があると信じきっているお父さんも、悪い人ではないが本当に目が見えないのもあるが現実が見えない盲目にもなっていてここでもひと揉めありそうです。実際には食べるものもなくガリガリで、見えるようになったとしてもどうやら寝たきり生活をしているようで、筋肉も衰え試験に合格など到底無理。でもせめて親子関係だけは崩壊しないで欲しい。看病のお礼でお屋敷に居候させてあげてほしい………。奥様も肩身が狭そうだから無理かな…。
商人が海を渡れず商売難、食糧難になり始めているので、何か一波乱起きそうで続きが気になります。百合っぽさを感じますが、肩身が狭い同士、位の違いなどを考慮すれば、こんなものなのかなとも思います。奥様は特に、話ができるお友達が欲しい(というか願いを聞いていた、本心を知っているセイと話したい)という感じなのかなと思います。
セイが綺麗になっているところをいつか見てみたいですが、下手したら2人揃って亡くなってしまうのでは？と想像をしてしまって少し怖いです。

可哀想です。

最初は良く分からずに読み始めましたが、主人公の女の子があんまりにも理不尽にされていて、切なく、大臣の後妻になった女の子も育てられた環境が可哀想で、切ない。昔とは言え、少し前までは日本もこんなものだったのだろうなと思います。男尊女卑万歳の世界で辛い。

女とは何か

女に名前は無く、～夫人という呼び方しかない。か弱く、しとやかに、決して大声は出さない、献身的に尽くす姿勢を見せる、、、主人公に下された、このエピソードのくだりは、男ばかりの会社にピッタリはまって、まさにそうだ！！と、男の中での身の振り方、こちらの作品から学べました。時代背景は昔の話なのに、今の会社と背景が変わらない、そこに面白さを感じてます。

母を亡くし、盲目の父に育てられ、物乞いをして暮らしていたセイ。
大臣のもとに嫁ぐ娘を助けたところで、奥さまとの交流が生まれます。
倒れた大臣の看護介護をする奥様に、セイはお世話のやり方を教える立場として奥さまとの交流を深めます。

怪しいお坊さん
親身になってくれる姐さん
奥様の育った環境など
色々見所があり、考えさせられます。

セイと奥さまの関係は一体なんなのだろうか？
どんどん先が気になる作品です。

続きが楽しみ

母を生後間も無く亡くし、目の不自由な父がまわりの親切な方々に乳を貰いながら育った娘。とても悲しい生い立ちです。その娘が、大臣の新しい若い妻と出会い、仲良くなり、親切にしてもらう話ですが、食料や布は恵んでもらっても、住む場所はなぜかずっと綺麗にしてもらえず、すぐに壊されてしまう。大臣の妻の心のうちはわかりませんが、なにか裏があるのか、続きがとても気になります。しかも、お坊さんはいい人なのかと思っていたけど、読み進めていくうちに、とっても怪しい！そんな気がします。