5.0
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優等生の皮を被ったオオカミ烏堂が、素敵!
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とあるレビューで、緒川千世先生の作品には「黒緒川」「白緒川」があると拝見したのですが、このシリーズはまさに「白緒川」作品かと。
明るくエロく、甘いけどちょっと切なさもある、素敵な恋の物語です。
念のため書きますと、シリーズは
①【本作】誤算のハート[烏堂(弟)×三城]→②終わらない不幸についての話[清竹×烏堂(兄)]→③誤算で不幸な恋話[4人の後日譚の短編集]、の順番です。
※以下、ネタばれです。ご注意ください。
1~8話「誤算のハート」表題作
同じ高校で、優等生で長身イケメンで大人びた烏堂(表紙上。攻め)と、女遊びでチャラ系おバカな三城(表紙下。受け)が、三城のノリから付き合うことになり…。
1~5話は、三城目線で描かれてます。
優しく恋人を甘かす性格の烏堂に、調子に乗る三城は、ふざけてエロに持ち込むと。
実は優等生の皮を被ったオオカミだった烏堂(笑)!
三城は優しい凄テクで、エロトロにされちゃいます~。
こんなの俺じゃないーっと、女の子と遊ぼうとする三城は、烏堂に「抱き潰すよ」と雄っ気オーラ全開でオラオラに攻められてしまい(笑)。
これはもう、三城はもう本気の恋に落ちるしかない。陥落。
6~8話は、烏堂目線で描かれます。
どんどん色っぽく、魅力的になる三城が、おバカで無防備で明け透けなままので、気になって仕方ない、溺愛束縛系な烏堂。(笑)
そんな時、困った性格の烏堂(兄)が現れて…。
アホの子三城が、底知れぬ烏堂に振り回されてるーと思ったら、烏堂も三城にベタ惚れで、ほっこり。
全体的にエロもあって、楽しく読めました。
烏堂(兄)の恋話は、『終わらない不幸についての話』になります。烏堂(弟)と三城もしっかり登場しますので、そちらもぜひ。
シリーズ3作目の『誤算で不幸な恋話』は、4人の後日譚の短編集です。(1~7話まで。後は別話。)
9~11話「ラストサマーブルース」
高校の野球部で、ピッチャーの先輩と後輩の話。エロなしです。
12~13話「無防備な午後」
会社の同僚に、眼鏡を壊して帰宅を付き添ってもらい、恋が芽生える話。エロなしです。
14~15話「誤算のハート」番外編。三城がどんどんアホの子になっていく気が…(笑)。烏堂(弟)も幸せそうでした。