5.0
先日息子を亡くしました。まだ20歳で突然自ら命を絶ちました。
知らせを受けてから、私は『動揺してはいけない』と自分の気持ちを奮い起たせていました。息子を失ってしまったことを否定したくて、でも周りの時間は、息子が亡くなったことを突きつけてきました。
そして自宅に一度息子が帰って来たあと、納棺師さんにお世話になりました。湯灌して頂き、顔に化粧をしてもらい、棺に入れて頂きました。その間の納棺師さんの仕事の様子に、とても心を打たれました。納棺師さんの所作や動きひとつひとつが、息子のことをひとりの人としてとても尊重してくださっていて、私たち家族の気持ちも大切にしてもらったような、そんな素晴らしい時間を頂きました。
人が人を尊重し思いやる、人が大切にしてきた想いが凝縮しているお仕事だと思います。
納棺師のお仕事のことを知りたくて、この作品にたどり着きました。
主人公の方が思ってくださる気持ちは、遺族にとってほんとに有り難いと思いました。
おそらくいろいろ大変なこともあると思いますが、お身体壊さぬように、この作品を書き続けてくださいませ。
- 57