4.0
絵がとても綺麗。話は少しシリアスでした。
戦中~戦後の、幼なじみの颯太朗と春のラブストーリーです。
颯太朗は、ドイツから帰国した建築家、春は神楽坂の日本舞踊の若旦那。
気持ちのすれ違いから喧嘩別れしたまま、颯太朗はドイツへ旅立ち、9年ぶりに帰国して……。
エロは少な目です。ストーリー重視の方にオススメです。
互いに思い合っているのに、なかなか打ち明けられず、軍部の軋轢、空襲、召集令状など、時代の波が二人に押し寄せます。
その中でも、一緒に過ごす日々の愛しさ、やさしさが、きれいな絵で描かれていました。
特に、春の女形姿は、キレイです。本当に動いて踊っているように見えました。
日本家屋の建具や調度も丁寧に描かれていました。別荘の庭や建物も素敵です。
時代的にややシリアスな話の内容ですが、颯太朗と春の純粋な愛情が清涼剤でした。
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