5.0
分かりやすいです
知り合いの子供がまさにこんな感じですが、ADHDにもASDにもLDにも当てはまるような特性を持ち合わせていて、忘れっぽく、片付けは出来ない、相手の気持ちを無視した言動をする一方で学校成績はよく、ルールを守らない子を先生に言いつけたりするので、先生からは気に入られているけどクラスメイトから見るとめちゃヤバい子。
感覚過敏が多く描かれていますが、感覚鈍麻もいます。
怪我に気が付かない、タオルを触っても乾いたのかまだ濡れてるのか分からないから洗濯物が取り込めない。
石ころや砂が靴に入っていても気付かないなど。
先生や家族の理解が重要なことは分かっていますが、一緒に暮らすのはとても大変です。
学校の勉強よりも、生活力をつけさせた方がいいというシーンは、本当にその通りだと思いました。
成績だけ良くても生きてはいけませんから。
科目の勉強だけでなく、生活の知恵とかちょうどいい他人との距離感とか曖昧なルールとかを学校で習えるようになったらいいなと考えさせられました。
生きづらさを感じている当事者にもその家族にも、理解につながる良い本だと思います。
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