5.0
単なる元サヤものではありません
大塚幸子…そこそこ美人の33歳独身麻酔科医、となるとバリキャリ風かと思いきや、これが全然。真面目で不器用で、そのくせ患者に感情移入しすぎる傾向があって、アルコールに依存しかけていて、正直医療従事者向きとは思えない。
一条聡…抜群の記憶力と技術をもつ(計算上)35歳心臓外科医、その上イケメン、独身。「誰のことも深く愛情を感じたりできない」と思っているから、ときに頭の切り替えが必要な医療従事者は、まさに天職。
二人が別れたのは5年前だから、28と30の時?う〜ん、医者同士だったら、この二人でなくても結婚するかどうか微妙な時期でしょ。むしろ8年間も別れずに付き合っていたんだから、本物の関係だったんじゃないかな。ただ、時期とタイミングが良くなかっただけ。時間が必要だったんだ。確かに聡が「死にかけた」たことで、幸子を思い出して帰国を決意したようだけれど、いずれ時間を置かずに戻ってきたような気がする。でなけりゃ、あれだけ愛あるHはできない。(さわ先生の描写力、さすがです。)
最終話、人生で一度も泣いたことのなかった聡が、涙を流すシーンがあります。これは必見!さわ先生によると、これは最初から決めていたとか…。母は強し、愛は強しですね。
紙書籍版には、本編から6年後の41歳大塚聡(さち、強っ!)、39歳大塚幸子、6歳大塚倫(感情豊かな、賢そうな女の子。誰かは分かりますよね。)、そして+αのエピソードが紹介されています。めちゃコミさんで、配信してくれないかなぁ。
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