5.0
奥深き性
単純なようで掴めない、奥深い性に
青くさく若い子どもから大人への途上にいる人々が
向き合ったり翻弄されたりする話。
慧ちゃんはあまりにミステリアスで、
ただのマセてる子の域を超えています。
それは自分と世の中の性にとことん向き合ったからなのか、
なにか特異な経験の結果なのか、
それとも何か他の事象の結果なのか。
それが描かれてるといいなと思いながら読んでいます。
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単純なようで掴めない、奥深い性に
青くさく若い子どもから大人への途上にいる人々が
向き合ったり翻弄されたりする話。
慧ちゃんはあまりにミステリアスで、
ただのマセてる子の域を超えています。
それは自分と世の中の性にとことん向き合ったからなのか、
なにか特異な経験の結果なのか、
それとも何か他の事象の結果なのか。
それが描かれてるといいなと思いながら読んでいます。
今の時代に、身体の性、心の性、好きになる性、によって性的指向は様々だけれど
それもこのマンガのテーマであると思う
幼馴染の3人は、成長とともに三角関係のような形になる
再開した慧ちゃんは女装した姿で現れるが
なぜそんな姿をしているのか、洋ちゃんと三谷さんとのそれぞれの関係性と、
少年マンガとは思えない、思春期には刺激が強い展開のえっちな描写が、このマンガの醍醐味だと思う
血の轍のダークさとは対極の、かわいらしいキラキラした性を刺激する青春
けれど主人公のどんくささと血の轍の主人公が、ちょっと見た目似てる笑
押見氏本人も、それぞれの作品に自分の要素を入れている部分もあるようです
洋ちゃんと慧ちゃんの関係は、イケナイようでキレイな感じがする。
三谷さんは、あぁ見えて色々やり手女子なのでは?笑
見ててドキドキします。
中学生の頭のなか…リアルです。
ねちねちしたような、悶々とする思春期。
男女関係なく、狭い世界しか知らないこの年代ならではの心情が、すごくよく描かれていると思う。
なんとも言えない、絶対どこにでもいるタイプのようちゃん、自分を見てほしいばかりに、大胆な行動に賭ける三谷さん、驚くほどの変貌を遂げた慧ちゃん。
ほんとになんだかリアルで、この子達の日常を覗いているような感覚になります。
一昔前の、野島伸司さんのドラマの雰囲気を思い出しました。
押見先生の作品は、人間の弱さだったり誰でも持ってる醜い部分や、青春時代の心理描写など…
すごく丁寧に描かれてて好きです。
エロかったりグロさもあるけど、よりリアルに描くためには必要なのかと。
今回は、イケメン彗ちゃんが可愛い女の子になって現れ、彗ちゃんに翻弄される幼馴染達…
性とはなんぞやとか、分かりやすくはないけど、じわじわ来ます。。。
押見修造さんの作品はこちらが初めてでしたが、画力&ストーリーともに初回からぐいぐい引き込まれていきました。
1番気になるのは慧ちゃんの心理なんだけれども、洋平・結衣のそれぞれの心情も気になるし、
この3人の関わり方がどのように進展していくのか?
10代特有の恋愛観や性との関わりもふまえて、先がすご〜く気になります!!!
この漫画家さんの作品が好きでいろいろ読んでいるので、こちらも読んでみました。独特な、静かなようで激しい画風と展開にひきこまれます!中高生の性に戸惑い触れていく繊細な心情の変化などがすごく伝わってきます。この3人の関係性がどのように変化していくのか、とても楽しみです。
それぞれのキャラクターも魅力的。
男女共に、魅力的にしっかり描ける人って、あんまり居ないとおもう。
それから、この作品を観て、「ストップ・ひばりくん」を思い出したかたも
結構居るとおもいます!
いまでこそ、こういう設定は珍しくないけど、昔はこういう設定の漫画は描くのが難しかったと
想像します。
全員が、思春期特有の、少しえっちな、ちょっぴりオトナな欲望を持ち始めて。けど当事者としては、その欲望にまみれていく自分が怖かったりして。抗ったり、素直になったり、どうしようもその欲望に支配されたり。
そんな葛藤が綺麗な描写や情景と共に優しく描かれています。
翻弄する慧とされる幼馴染み同い年の2人という構図で、慧は2人の知らないことを知ってる、先を行ってる、超越してる雰囲気だけど、それだけでは済まないはず。連載自体は完結してるんだな、コミックス買おうかな。
押見作品のエロスはジェンダーを越えるのか。そんなファン待望の試みが見られる本作。結果は、あっけないほど簡単に越えてしまった。なぜなら、美人過ぎるから。
「つり目で、自分の世界観のある人間は、モノがついてようがついていまいが、エロい」