4.0
「自己責任」ではない雰囲気と強要
とても綺麗な方が笑顔でAV女優やっているのは何故だろうと思っていましたが、こういうことかと納得がいきました。
AVデビュー契約書にハンコを押さざるを得ない状況に陥れ、その後は笑顔で仕事をするよう強いられる。
同業者の他の女の子と話をさせず、一般的な同世代女性よりも遥かに高い月給で感覚を麻痺させる。
事務所社長・男性スタッフの色管理など、最初からAVで売るために女性に夢を見させる計画的な手段に、一部に見られる「AVに出演したのは自己責任」「上手い話に乗せられた勘違い女性」のような意見は果たしてそうなのだろうかと考えさせられました。
(正直、私自身もこの漫画を読むまでは内情も知らずに少し軽蔑する思いがありました。)
引退後も一生消えない映像、強要されて泣いた影の部分は映らず、笑顔で言わされた嘘が本心だと勘違いされる。
理解しているつもりでも、自分の家族や友人、恋人など近しい人がAVに出演していたと聞いて、態度を変えない人はどれくらいいるでしょうか。
考えさせられる漫画でした。
- 6