5.0
全編カラーの淡い水彩画で描く少年の純愛
絵が整っている。
顔立ちも全体も淡い色彩も。
とても綺麗。
登場人物が中国名なので、中国漫画なんだろうけど、
中国伝統のドギツイ色使いじゃない。
ド派手な赤なんて全く使っていない。
まるで淡い水彩画。
透明感があって綺麗。
(多分中国本土じゃなくて、ビジネス慣行が欧米風に近い香港の漫画。)
話も少年の純愛。
少年が年上の幼馴染の少女に恋をして、
少女が「好きなスィーツを作れば願いを一つ叶えてあげる」と言ったので、
少年は「それなら僕のお嫁さんになってほしい」と言い、
フランスに行って有名なパティシエになって23歳で帰国し、
大人になって雑誌の編集者をしている少女と住んで、
少年の頃の純愛を叶えようとする話。
(でも少女には「結婚式当日に夫になる男性と友人の女性の浮気が発覚し破談」というトラウマがあり、
なかなか次の恋愛に踏み出せない。)
決してごり押しせず、ゆったり、でも確実に純愛を叶えようとする少年が素敵。
少年は純愛を叶えるべく行動しながらも、少女を優しく黙ってみてる。
少年の心の機微が絵から何となく感じ取れるのが凄い。
少年の純愛を
淡い水彩画で見せられてる気分。
素敵です。
中国漫画って、こんなんなんだ・・・
知りませんでした。
ハマるかも。
中国名が覚えにくいというレビューも多かったですが、
私は気になりませんでした。
漢字で覚えるか、呼び方(カタカナ)で覚えるか・・・
少女がアンアン、少年がリンハオと、カタカナで覚えておけば覚えやすいかも。
安という漢字が出てくれば、アンアン!
林という漢字が出てくれば、リンハオ!
・・・と脳内再生すればいいのです。(笑)
安と林なら、日本語でもアンとリンという読み方があるから、楽だわ。
名前が原因でこんな素敵な話を楽しめないなんて損です。
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