4.0
1〜4話。強くないと生きられないのか
家なき人貧困主婦を読みました。
1〜4話。ネタバレ感想ご注意ください。
主人公の山下恵子(32)。話は2年以上前にさかのぼります。結婚して貧乏ながらも穏やかな生活を送っていましたが、、
ここから本編。夫は1年後にリストラ。再就職先も見つからず、酒、ギャンブル、借金、DV、
妊娠しましたが、流産。
離婚届を夫に突きつけましたが、夫は逆ギレ。
逃げるように東京へ。
ひとまず、ネットカフェへ行き、そこで20歳の香と出会います。
ネットカフェ難民の過酷な現実は、物語に描いているので一部はしょりますが、
なんせ、保証人がいないから、アパートもバイトも見つからない。
日雇いの仕事〜ネットカフェ〜職安の往復が始まります。
恵子は、公的支援があるんだ。と、しばらく立ってから気づきますが、
公的支援も、お役所仕事。
ネットカフェ難民は該当しないとの事でした。
じゃあ、どうやって自立して生きたらいいの!
香が熱を出し、恵子はビジネスホテルを借り、公的支援の話をして、一緒に役所に行くつもりでしたが、
香は次の日、居ませんでした。ホテル代だけ残して、恵子のお金は無くなっていました。
信用されてなかった。恵子は悲しくなりました。
今は、公的支援の元、アパートを借り、仕事をしていますが、
香はあの後どうなったのだろう。
住むところに困らない世の中を願います。
おわり。
感想。社会問題になったネットカフェ難民問題。問題は今も続いています。
役所に行けば、はい解決とならない、過酷な真実。
何もないところから0からスタートして、自立は出来ないのか。
自己主張もしなければ、いけないのか。
強い気持ちがないと、はいあがれない。
気の弱い人や、積極的でない人は、ダメなのか。
色々考えさせられるお話でした。
自分はこうならないように、とは、私は思えませんでした。
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