4.0
すばらしい画力、そしてアングル
まず佐藤秀峰先生を彷彿とさせる画力がいい。
男女の交わりの描写は高いデッサン、作画力が要求されるものだが、ごまかしなく丁寧に描かれており、絵描きとしてのスキルの高さを感じさせられた。
女性をエロく見せながら、所謂エロ漫画の絵とは違って、自然な扇情感を醸している。
また、女性主人公の造形もさながら、屈辱の心情描写が見事。
描きたかったのは身体は正直にイッちゃっておわり、のエロ漫画ではなく、ヒロインをとことんまで性的におとしめることだと、そのコンセプトがはっきりしていて読みやすい。
ひとつ残念なのが、電子書籍の宿命であるが、性行シーンのトリミングが大きすぎる。
ヌキどころを見たい、というのではなく、あれは読むのに邪魔になるから、どうせなら極力トリミングしなくていいようなアングル、体位での作画であればよかった。
おそらく紙書籍ならすんなり読めたのだろう。
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