5.0
出来事の一部を切り取り
多くのコミックは、出来事の始まりから、それが何かの形に落ち着くまで、を綴っていると思います。
この作家さんは、出来事のある一部を切り取っていることが多い。
前も後ろもなく、なんでそうなったのか、その後どうなるのか、想像するしかない。
それでも面白いのは『なんか現実にありそうだな』と思えてしまうから。
カフェで、たまたま隣になった客の会話が気になるとか、ホントあるある。
その場で、その会話について色々と想像してしまう。
そんな出来事はすぐに忘れてしまうが、たま~にふっと思い出して『あれはなんだったのかな?』と思考する。
これもそんなコミックです。
たぶんすぐに忘れちゃうけど、時々思い出して読み返したくなる。
そして、その時の心情で、受け取り方が変わるのです。
短編集でどのお話しも好きだけど『魔法使いの弟子』の読後感が一番好きかな。
まぁ、次回、読んだ時にはこの感想も変わるかも。
- 0